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【シャニマス】摩美々の完璧なバランス感覚

シャニマスだと田中摩美々担当だと思っているんですけど、このコミュを見ると摩美々のイタズラが人に嫌な思いをさせず、かつ自分は面白がれる完璧なバランス感覚を持ってイタズラしてるのかがわかると思うのでちょっと解説したいと思います。

【トリッキーナイト】田中 摩美々

ていうP-SSRの中の「I Feel Free」っていうコミュが、摩美々の持つイタズラっ子気質がどれだけバランスが取れているか(=摩美々がどれだけいい子なのか)を描写してる一番良いコミュだと思ってるんですよ。ので順を追って解説したいと思います。解説したいので。言わないと我慢できないので。

・冒頭
「ううーん」
「季節の野菜がゴロゴロ、カレードリア」「肉が生きてる!ワイルドステーキ350g」
舞台はプロデューサーと摩美々が二人でファミレスに来ている場面。Pが何を注文するか悩んで独り言のようにメニューを読み上げている場面です。これがすでに伏線になっています。

・その後解説
摩美々もその日は忙しかったでお腹が空いているであろうことと、この会計はPが奢ることが描かれます。摩美々はその場では「別にいいですー」と断っています。これも伏線です。

・Pに仕事の電話がかかってくる
客先からの電話がかかってきて、Pはファミレスの席をいったん離れます。このとき、「先に摩美々の分だけ注文しててくれ」(自分は今決められないから)を言い残して席を離れます。
Pが席を離れる=摩美々がイタズラをするターン、ということですね。

・P、電話を終え席に戻る
P「結構時間がかかっちゃったな…もう摩美々は食べ始めてるか…?」という心の呟きから始まります。おそらく10~20分は席を外していたんでしょう。
この時点でPの頭の中では
・摩美々:注文済み(商品も提供済みの可能性)
・P:注文はまだ(これから席に戻って注文決める、しかも空腹、はやく決めなきゃ)
という状態です。

・ムービー演出
強いです。めちゃくちゃ強い演出。
シャニマスはそもそも動画演出がとても少ない、SSRの演出内で1個だけ数秒のムービーしか提示されない中でこのトリッキーナイトの抜群のセンスのムービーが始まります。
・冒頭:
チョコパフェ?のアップから始まります。その先端にあるチョコのかかった生クリームを掬いとる指、からの指のまま口に運ぶ摩美々の口元をアップへとカメラは移ります。
・クリームを舐める摩美々:
動画演出が少ない、しかもキャラごとの可動域がとてもシャニマスという中でこのクリームを舐めた演出、見ました?口に咥えた指を話す瞬間の唇の一瞬の揺れが描かれてるんですよ。動画が少ない中でこれを描いてるのが運営チームのセンスの良さ、というか強さを感じます。感じませんか?感じますよね(笑顔)そしてクリームを口に含んで、Pが戻ってきたのを発見した摩美々の悪だくみが始まることを実感した顔!
・テーブルの状況:
摩美々はPの予想通り、というかそれを越して既に自分の注文した料理は食べ終えています。だからこそ、もうパフェに(文字通り)手を付けているタイミング。しかもここで摩美々「遅かったですねー。料理、来てますよー。」という発言でこの後のPの衝撃を既に暗示している。平気な顔で。

・摩美々の全力ですよー

テーブルに戻ってきたP、テーブルにある(摩美々ひとりで食べるには)異常な量の料理に一瞬ひるみます。ただ、その量が「2人分」であること、自分が席に戻ってきた後に料理を決め、注文してやっと食事にありつける状態を回避させるための摩美々の優しさであると気づいた(ある意味で正解、ある意味で不正解)ことで場面は一気に動き出します。
いったんはイタズラか?と思ったことを思い直したことが既にPが摩美々の術中にはまっているのです。

「プロデューサーも、今日はごはん食べるヒマありませんでしたよねー?」
「早く食べましょー。ほら、カレードリア、冷めちゃいますよー」
お腹が空いている、おいしいまま食べてほしい、という気遣いしかPに受け取らせない完璧な叙述トリックです。
後述しますがこの時点で少なくとも2品はPのために注文してあるはずなのに、あえて「『カレードリア』を早く食べてください」と促しているのが摩美々の天才性なんです。

・大成功
摩美々の口車に乗せられたP、言われた通りに大喜びしながらカレードリアを口に運びます。
「ゲホッ、辛っ…!?」
摩美々「ふふー 今日もリアクション、絶好調ですねー?」
満面の笑み。
タバスコを盛られたことに気づき摩美々に文句を言おうとしかけたPに「ダメですよー?お店で騒いじゃ…。お客様、静かにしてくださぁい」
もう独壇場です。大成功です。
ただし、ここで摩美々がただのイタズラ好きだと思ってしまうのは読みが浅すぎる。この直後にPが言うセリフは「…しかしこっちのステーキはうまいな…」と続きます。
ここで冒頭の伏線に戻りましょう。Pが「独り言」で迷っていたメニュー、そう「カレードリア」と「ステーキ」。これを摩美々は聞き逃していないんです。それをすべて覚えていて、注文までしてあげたうえで「片方にだけ」イタズラを仕込んでいる。
もちろん両方にタバスコをかけておくことも出来たでしょう。ただそれでは空腹で注文も決められない状態のPに辛い(これはつらい、のほう)思いしかさせられないこともわかったうで片方にはイタズラをして自分のイタズラ欲を満たしたうえで、ステーキは美味しく食べられる状態のまま残してあげている摩美々のイタズラ好きの気持ちの完璧なバランスが描かれているんだと思います。他コミュで描かれている親との微妙な関係や、摩美々自身の他人との距離感がこのバランス感覚を養ったと考えるとこのコミュはとても深みがある。というか、摩美々かわいい。かわいいですよね?

・エピローグ(あるいは、それと呼べるもの)
少なくとも2品以上食べて満腹になったP,会計しようとするも伝票がありません。そして会計が終わっていることを告げる摩美々。摩美々が払ってくれたのか?と問いただすPに摩美々「正確には払ってもらった、ですかねー。誰?『上様』ですよー」
これも、ある意味では優しさともいえるし、ある意味ではイタズラでもある。この領収書をはづきさんに通せるのであれば優しさだし、通せないのであればその結果を聞いて摩美々は楽しい(かつ、最初にPが奢るよと言っていた時点でマイナスにはならない)。
誰も不幸にしないし、ただ愉快でいられる範囲でちょっとだけビックリさせられるイタズラのバランス感覚を描写しているとても素敵なコミュだと思います。あとムービーの摩美々の目線がめちゃくちゃかわいい!ので世の中の一人でも多くの人に見てほしいな、と〆たら美しい気がしたけどいかがでしょう?

#シャニマス #アイドルマスターシャイニーカラーズ #田中摩美々  #シャニマス感想コンテスト

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