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2011年10月6日『読書遍歴・その1』

【中井祐樹Diary on Facebook 2011-2013】
かつてFacebookにて投稿していたコラムをまとめた旧「ノート」機能の廃止により、こちらに復刻リンク致します。
のちの拙著『希望の格闘技』(2014年刊行)の原型ともなりました。

【10年前の2011年10月6日のコラム】

 読書。言うほど量は読んでない。何故なら、読むのが遅いからだ。昔から早く多く読める人が羨ましかった。そんなたくさん読んでるから何なんだよ、とスネたりもした。

 苦手意識があってか、少年少女・世界の名作みたいなものは一切読んでない。十五少年漂流記、赤毛のアン、足長おじさん、若草物語etc.、見事に無縁だ。僕の支えはヒーロー物活劇とプロレスだけだった。

 高学年になってヒーロー物と訣別した僕が(プロレスとは離れなかった)、最初に読書に目覚めたのが図書室のラック丸々1コ分あったSF全集と江戸川乱歩の少年探偵団シリーズだった。何がきっかけで読みはじめたのかは忘れたが、ここで「読破する」爽快さを遂に覚えた。

 棚を制覇するかと思われたが、少し前に卒業式となってしまい、叶わなかった。物事を完全に成し遂げる前に強制終了、みたいなことはこののちの人生に幾つかあるけれど。ハハ。まあ、それもいいさ。

初出:2011年10月6日のウォール



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