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#234 袈裟固め

今回は『袈裟固め』について話をしてみました。

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こんにちは、中井祐樹です。
今日もレターが届いています。
中井さん、こんにちは。
袈裟固めについて、質問があります。
柔道を始めた頃、最初に教わった固め技が袈裟固めなのですが、相手に返されやすいので、僕はあまり使わなくなりました。柔術を始めてからは、特に使いません。
藤原喜明さんのセミナー動画を観ると、同じ袈裟固めでも、相手の背中を床につけないようにして抑えています。
なるほど、袈裟固めひとつとっても、いろいろなやり方があるんだな、と思いました。
中井さんはどのように指導されますか?
私は、こんな感じのバリエーションもあります。
また、押すときに頭を持ち上げる方法、太ももを引っ掛ける方法、腕のコントロール方法、バランスを保つ方法も教えます。
そういうことを一つ一つ教えていきます。
袈裟固めで床に背中をつけないいけないとは言っていないと思います。
袈裟固めは柔道のルールで20秒抑え込めば勝ちになる技ですが、サブミッションの一本でしか勝ちがない競技になると気を付けないといけない場面が出てきます。
袈裟固めは返される心配があるのは事実です。
道場には袈裟固めの名人が必ず一人か二人います。
まぁ使い方次第です。
袈裟固めからアームバー、アームロック、Vクロスアームロックまで出来る人がいますし。
例えばサブミッションでは、簡単に終わらせるテクニックがあります。
簡単に終わらせるテクニックがあるのは事実です。
そうするのは悪いことではないと思います。
しかし、これが唯一の優れたテクニックだと私は言います。
簡単に終わらせられるテクニックとして、レアなテクニックよりも一般的なものもあります。
そういう意味では、テクニックにもランクがあるということです。
この技術が良くて、この技術が悪いということはありません。
だからドロップキックとかしてもいいと思います。
それは悪いことではないと思います。
むしろ、オーソドックスな技術をきちんと教えていたら、アンソニー・ペレスのように蹴って勝つ人は出てこないでしょう。
だからプロレスの技や映画ので観た技を押すことがあるんです。
映画で見たけどこの技できるの?
良い質問だと思います。
あまりにもデフォルメされすぎていたとしても、基本に立ち返ると、こういうものだと説明できるんです。
抑え込みからどうやって逃げるかとか、長く抑えたり、ずっと抑え込むみたいな事は、私のクラスにはよく出てきます。
結局、ブラジリアン柔術だと20秒来たら動けって言われるじゃないかとか、 いうことはまた別問題です。
5分間抑え続けることができれば、1ラウンドを持つということにもなるので、 そういう意味で、硬着することが悪だという言い方すら私は絶対しません。
硬着できるということ自体は、ある種落ち着きどころをその戦いの中で見つけられているということなので、 僕は良いとすら思います。
相手との技量のこともあるんですけど、 硬着するというところを見つけたということは、落ち着きどころを激しい戦いの中でも見つけることができているんだなということで、 私は肯定的にさえ捉えています。
だけど勝ちたいとか、相手をサブミットしたいとか、倒したいということにつながるかというとまた違う面もあるので、もしそういうことがしたいんだったら、これでは足りないということだけです。
だから、あんまり格闘技の技術を何かをするのはダメだと言っているのは、あんまり僕は良いとは思いません。
下になるなとか言う方は僕はしたことは一回もないはずですし、すぐ立てみたいなことも言ったことはないはずです。
自分がチョイスしていることであるならば、絶対それは必要なことだと思います。
例えば下になるなとか立てとか言っていると、多分下になることは悪だと思っちゃうと思うので、下になって何かするということが好きじゃなくなる可能性があるんですね。
下になっても勝つ方法があるんだよということで、選ぶのはあなたですとか、 いうふうに思っていくのがいいんじゃないかなというふうに私は個人的には思っています。
というわけで今回は袈裟固めについての質問に答えてみました。
またこういう技術的なことも聞いてください。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。

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