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#215 IBJJFルールで今成ロールは?

今回は『IBJJFルールで今成ロールは?』という話をしました。

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IBJJFルールで今成ロールするのはOKでしょうか?
これは直接答えるとすれば引き込むときに相手の体を触らないで引っ込むことができないということになるんですよ。
必ず腕とかをタッチして引っ込むことができない。
状態に触れて引っ込むことができないので、
これは基本的には倒れ込むように引っ込むという意味であれば残念ながら反則になります。
一応これが結論としてはこれで終了なんですが、今成ロールを使いたいときはこの辺の制限がないルールに行かれることをお勧めします。
今成さんの今成ロールは世界でも通じるし、 あと青木ロックとかいくつかタイプの形でどれを青木ロックと言っているのかはあるんですけど、 現代で桜庭、青木、今成とかじゃないですかね、今の名前になって残っているのは。
中井という技はないですからね。
いっぱいあるんだけど、試合で披露しているのは少ないので、そういったところはあるかなと思います。
古くは木村政彦の木村ロックですね。
木村ロックの腕絡み桜庭ロックの腕が一緒じゃないかという説もあるんですが、 木村さんがやった技だから木村ロック。
2000年代初頭ぐらいに桜庭さんがバックを取らせてのアムロックで一世風靡したのがあって、 桜庭ロックと言ったりして、木村から桜庭へという意向ではないですけど、あったわけです。
そういった名前がつくほどの技をやるというのは、日本人としては非常に誇らしいというのかな、 ある種の海外の人と話しても話の取っ掛かりになるし、そういうところがありますよね。
そういうところがあって、面白いというか誇らしいところがあったりはします。
自分の技というのは、名前がつくかどうかはあれなんですが、自分だけでしかやらないと思うような技って誰しもが持っているものでして、それに名前をつけたりして、隠語のように使ったりするのは割とあるあるなんですね。 部内では何と呼ばれているとか、部内だけ通じて他の大学には通じない、 あれ行けと言っても読めないみたいなことはあったりする。
一種のサインですね。
そういった意味で名前がつく技を編み出すというのは、一つのステータスだとは思うんですけども、 現代はなかなかこれだけ技がすぐに広まって対策もされているなど、なかなかオリジナリティのある技は生まれにくいと思うでしょうけど、それでもやっぱり近年でもバギーチョークだとか、いくつかのスイープの形ですとか、見たことがないというものがまだあったりもするんですね。
だからまだまだきっと出てくるはずなんですね。
実際は何35年前にこの人がやっていたかも、おそらくよくあることで、 それはそうですね、人も変わっているんで、一周したりしているんで、 それを使う人がいなくなったりしている時にまた違う技を見つける。
だから発明じゃなくて発見だというような、カール・ゴッチさんが言ったという、 藤原さんに聞いたんですけども、そういった技を発見しているだけなんだと、発明だと思っているのは発見しているだけだという名言がありますけども、そういったことがこれからも続いていくんでしょうね。
私は思うんですけど、こういった技を見つけて、クリエイトすることが醍醐味なんじゃないかと思うところがある。
これ何でもオリジナルを作ればいいって取られがちなんですけど、 オリジナルを作るほど自分のやり方を確立したみたいなところがあるんですね。 確立することがいいかどうかはあれなんですが、何年間か…例えば現役のアダルトの間とか、 例えば現役選手である間とか、 ブラジル選手の観点でいうと何歳までの試合ができたりするので、 限定感がないんですけど、 それでもこの間にはみ出した技、自分は選手の頃こうやってやってたとか、そういうものが出てくるので、技というのがどんどん自分の中のパターンができるんですよね。
そういったところを私は確立した方が、より面白いんじゃないかと思っているところがあります。
大学柔道とか、私も北海道大学というところでやってたんですけども、北海道大学の技も自分たちが考えたものだったりするので、 自分たちはこれとこれがメインだと思っているっていうようなことを割と教わったりするわけですよね。
後半に伝えたりするんですよね。
でも本当は、そう思ってるのはうちらだけじゃねえの?って思うところもあって、これ多分にあるんですけど、やっぱり七帝同期ともそうだと思うんですけど、 読んでたらきっと多大学の人たちはこれぐらいの解釈だよねってきっと思うはずなんですよ、技術やったら。
これ直接何人かに聞いたことあるんですけど、おそらくそう思ってるよねっていうことで、やっぱり自分たちの文化圏の中で生きてるんで、地理的に離れてるとかそういうことはあるんですけど、そういったことが私の場合は今も続いてるって感じがあって、やっぱりグレイシー一族と対決したりとか、やっぱりそういうことになるわけですよね。
モダン柔術と戦うとか、柔道系のどことこの団体の技と戦うとか、そういうふうに考えて比較したときに、割と自分の方が大丈夫なんだろうかと思うときとかもあるわけですよね。
比べていくうちにやっぱりある程度成果が出たりしていくと、 この技に苦しんだみたいな時期もあったりするしね、みんなギロチンでやられたとか、 みんなルックブロックでやられたみたいな時代とかもあったりして、 それも経ていくとやっぱりギロチンの名所を生み出すこともできたりもするし、 そういったことの追いかけっこがずっと続くんでしょうね。
その中である程度団体というかカラーみたいなのがあったり、神秘性みたいなものですね。
やっぱりこれ実態があるかないかは微妙なところなんですけど、そういったオーラみたいなのがあって、ここの団体は結構やりにくいみたいなことがあったり、 こいつらは強いみたいなことになったりするんだと思うんですね。
ですからそういったところにイメージを増幅させたり、もっと実力を埋め合わせたりして、団体のギロみたいなのは、チームのギロみたいなのはあってくるだろうなというふうに思ったりします。
そこが今ちょっと実は結構大事なこと言ってるんですけど、国際的に勝っていけるのかってなった時に、勝つやつは、俺たちいろんなことを比べてもいけるよみたいな、絶対勝つはずみたいな。
みんな確かにうまい。
確かに強いしうまいんだけど、でも全部対応できるし、そのプラスアルファを俺は持ってるから多分俺の方が強いよみたいなことを言える日本人選手が見出していけるといいなと思ってやってきたんですよ。
だからきっとそれはできるはずで。
彼らの土俵で戦うこともできるけど、それプラスアルファこっちは武器があるっていうようなところがきっと勝っていく選手のメンタリティなんじゃないかなというふうに思うわけです。
それを作るにはどうしたらいいかということで、やれブラジルのこの道場がすげえとか、すげえって言うことありますよ。
私たちってあるんですけど、そういうのもあるけど、真相は絶対勝てないとは思わないです、全く。
体験とかも、そういったってアメリカの体験にはかなりこないよって言う人もいて、それはすごい分かるんですけど、 でも結局戦う選手だってあなたじゃないんで、あなただったりもするけどね。
でもその人がどうか思うから、 そうなったときに一対一で向き合った時にそう思えるかどうか、そこから出てきてるかどうかっていうのは大事なところだと思うので、 そういうファインドを作っていくことが私たちの要定なんじゃないかなというふうに思う今日この頃です。
今日は今成ロールからの話ということで、 自分たちのオリジナリティ、名前がついたりする技にこうなっていくかという話をさせてもらいました。 またお会いしましょう。
ありがとうございました。

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