見出し画像

寝てないだけなのに「はやく起きました」みたいな顔をする朝は…

昔、はやく起きた朝は…という番組が休日の朝やっていた記憶がある。あれは、歳を取りだんだんと起床時間が早くなって時間を持て余した中年にアプローチする番組なのではないかと思っている。あの頃小学生だった俺は勝手に起きてしまう中年らと違い、睡眠不足のまま死んだ目で野球に行っていた。今でも記憶の中の磯野貴理子に煽られている感じがする。今俺は寝ずに家を出て大学に向かっている。先週はゼミがないのをいいことに全く行っていないため、ほとんど2週間ぶりの登校である。こんな俺に「はやく起きた朝は…」とか言われても。寝てないし。

寝ないまま活動すると、あまりピントが合わず視界はなんとなく幻想的になる代わりに耳が敏感になるのか聴いている音楽が細部まで聴こえる気がする。いつもより鮮明なバンドサウンドを聴きながら電車に乗るが、眠気とこの後の文献紹介の嫌さで気が滅入る。駅に着いたら喫茶店にでも入ろうかと思っているが上手く行くのだろうか…。こういう無理をすると反動でまたしばらく活動しなくなるので程々に。これを教訓に誰か故事成語を作ってください。特に「故事」でも「成語」でもない気はするが、寝ぼけた頭ではそんなこと気にしていられない。京王線京王八王子行き、まもなく…………