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The place you dream of is not frustrated act.2 ~神保彰とduoMUSIC EXCHANGE 配信ライブレポート~


 7月12日、ずっと酷く辛い雨続きだったのがやっと一息つけた晴れの日曜日の昼、東京で行われるライブの生配信をスマートフォンからみた。「ライブの世界はどうあるべきか、模索する為の“試み”」として開かれたこのライブ、ドラムが歌うワンマンオーケストラを神保さんは長く行っていたが、私はフルサイズライブでみるのは初めて。ことごとくタイミングが合わず、今度こそと思った4月の西岐阜も。YouTubeでの個人配信ライブ『OUCHI DE  JIMBO』を見ながら過ごした三カ月を経ての、今回だった。ただいつものセット-流れとは違うことが後のMCで明かされたり。それはそれで貴重、かな。



 神保さんにとっては四カ月振りの観客を入れての公演は、感染予防に検温を行い席の間隔を空けて、と後のMCやライブハウスのツイートでもしっかり説明がされた。客席からは声は無いが拍手はみている此方に届いていたよ。「広いduoの中にソーシャルディスタンスを取った客席が不思議。10年後くらい経って『あぁ、こんな日もあったと思い出深く思い出せる日になる』」時に、現地と配信でみんな立ち合えたのだ。

 

『ツァラトゥストラはかく語りき』で勇壮に自身の曲『SMILE SMILE』を明るくも力強く奏でコーラスもドラムに仕込まれた音が“歌う”。曰く一曲目は「新しい世界の始まり。これから世界が変わってゆく」を、二曲目は「禍の中でも笑顔を忘れてはいけない」その想いを込めての選曲でライブは始まった。

 撮影は前方後方と分け撮したり小窓で別アングルを見せたりと、5台あるというカメラをフル活用しての様々な貴重な光景を見られ嬉しかった。ドラムを演奏する人たちは、小窓で足元を沢山しっかり見られ有難かったろうなぁ。照明も綺麗だった。

 『OUCHI DE JIMBO』で人気のカシオペア在籍時代に作った曲のワンマンオーケストラバージョンを此方でも「懐かしい曲シリーズ」で演奏。初作品『RIPPLE DANCE』爽やかな『SUNNYSIDE FEELIN'』カシオペア3rdでも演奏の『MID-MANHATTAN』まさしく本日の曲『FRUIT SALAD SUNDAY』は後で「崩壊の危機にさらされた」と話して気付いたくらいメドレーを心地良く聴いていた。

 「崩壊まで楽しむ」のが醍醐味ともいうこのプロジェクトのキャッチコピーは「ももクロからベートーベンまで」。アイドルソングからクラシック音楽まで幅広く取り上げドラムひとつで演奏する趣旨。そのももいろクローバーZが神保さんは本当に好きでこの日がメンバーの百田夏菜子さんのバースデーとか、客席にモノノフ-ももクロファンを見つけ喜んだりも。声が出せる時が来たら「ジンボ-⤴」コールがしたいそうな。というわけでのメドレーはポップな『さらば愛しき悲しみたちよ』から『走れ!』の前者から、『運命』『歓喜の歌』と後者の壮大なシンフォニーを再現しドラムソロへ。“千手観音”と例えられた見事なドラムさばきがカメラが余すことなく捉え見られる、配信の醍醐味を堪能。ワンマンオーケストラの仕組み-「いろいろなパット・ドラムに様々な音が仕込まれ」プログラム操作のパットを叩き音と切り替えている話しをする中で、大声が上げられない状況は「今ひとつ気持ちが盛り上がらない」からと掛け声や歓声を今回組み込んだとも。そうそう、ベートーベンでサイリウムを振る光景を見て「声出しの代わりにサイリウムを振る事をインスト界に普及させる運動にも着手」するそうな。映像で光る何か見えたのはソレかと納得。斯くして一部は『ルパン三世のテーマ』で盛り上がり無事終わった。



 換気の為の休憩を15分挟んでの二部は『東風』とスタイリッシュな『ビハインド ザ マスク』のYMOメドレーで開幕。この2曲も自身の配信ライブで好評で「調子に乗ってやった」と話す氏にもっと調子に乗ってほしいなと思う。

 一部に続いてカシオペア時代の「懐かしい曲シリーズ」を「パート2」で。主に80年代中盤から後半の『LIVING ON A FEELING』アッパーな『STREET PERFORMER』ゆったりとした『AFTER GLOW』あっという間だった『SOLID SWING』とこの辺りはカシオペアサポート時代でも今でも聴いていない、聴き損ねているのでいつかは生で観たいと思いながら見た。

 この後のMCではこの週に起こった豪雨災害のお見舞い、そして「気候や(ウィルス)と今までの常識が通じない。心をひとつにしてみんなで苦難を乗り越える」という言葉を添えてのオリジナル曲『I 'll Be With You』から踊りたくなる『JIMBO JAMBOREE』、その後に再びのドラムソロ 。ここではカシ三番でもしてる(ワンマンが先なんだろうなぁ)手拍子足踏みによる掛け合いが入り、足踏みする音は配信でもはっきり聞こえた。声が出せない分は体で、というお客さんたちの盛り上げたい気持ちが音に込められてたと感じた。そのまま『恋のバカンス』『恋のフーガ』とザ・ピーナッツメドレーを。これも配信で盛り上がった昭和歌謡シリーズで、いつかあの人たちの曲も、かな。

「怒濤のような」二部のラストはいつもは盛り上がりどころで入れたい掛け声はダメだけど、右腕を上げてとお願いしてCASIOPEAの代表曲『ASAYAKE』はアタマのギターのカッティングも再現されていておぉとも。会場の皆さんは声も上げたかったろうな、配信サイト内のチャットルームは文字による掛け声で埋め尽くされているだろうなぁ、と思いながら自分は心の中で声と右腕を上げた。



 アンコールの時にライブハウスがウィルス感染拡大の場のひとつとして騒がれ矢面に立ってしまった事を話し「最初に妙なイメージが付いたことに対し、決して危ない場所ではない。ライブが出来る日常や公演による収益等経済もだんだん戻してゆきたい」そう切々と語った。duoのウィルス対策をここでしっかり話した。来年元旦翌日に毎年恒例となっているここでのライブの告知も発表した。その頃には…。夏に延びたJIMSAKUの「リユニオン」で“カミボ”さん“召喚”に笑いも。

アンコール曲は2003年の『VS』を思い出させてくれる「カシエア、スクオペアメドレー」で『TRUTH』からの『HALLE』は個人的に嬉しい選曲で、リアルもチャットも心で文字で盛大にわいたろうなぁ、な2曲でライブは終わった。




 ちょうど5時、スマホから付けておいたテレビに目を移し夕方のニュースで伝えられたのは「東京で200人以上の感染者」と「大阪でも規定以上の事態になり独自のアラームを発令する」報道。

 冷水をぶっかけられるみたいに、現実に戻された。




 それでも、と想う。挫けて立ち止まったままでは何も動かない。小さくても一歩は一歩。踏み出し前へ。

 願わくば、ワンマンオーケストラもduoも、生はまだ未体験なんで、機会が今度こそ巡ったら、とも。ライブ最後に力強く神保さんが観客に、目の前に居る人たち配信を見ている人たちに向け言った言葉を心に刻む。

「次回も又ライブでお会いしましょう!」



本当はもうちょい前にアップしたかった、この夏のライブレポートシリーズ。第二弾なのは、この前日にみた第一弾は某所に送る予定であり、同じメンバーの配信が近日行われるからで。内容でアップを又考えます。今回のは生配信後一日くらいアーカイブが残ったのでここぞと特にMCを聞き込み書き留めました、この時の今の氏の言葉を。目まぐるしく変わる世界、先の見えない日々が続く中、ある部分は変えざるえないが、根幹は全く変わってはいない一時を書き留めました、と思ってますがどうかにゃ。
そもそもコレを始めようとしたら号泣案件が発生しぐおーとやり出したのが名古屋ブルーノート振り返りシリーズなんです。そのまま泣き吠えながら突っ走ってましたが、配信ライブの発表が幾つか出たのでそっちを二つ吐き出しとりあえず落ち着かせ、やっと此方に。このシリーズもブルーノートライブをゴールにして進めようと計画していましたが、とりあえずみて書けるだけ書いてゆこうかな。
ライブ自体はもう本編で語り尽くしましたが、ひとつ配信サイトのチャットルームについて。始まり150人前後が入室状態だったのが重たかったか、チャットしようとしたら画像が止まりリロードをミスると退室してになりの繰り返しで配信見る方がおろそかになる為一部チャット断念、二部は家事しながら見るのもありルームに入らずに見ました。今後見たい配信が同じシステムなんで、さて人数と部屋の重さはイコールかが今、気になってます。スマホひとつで見ているのも重さに関係あるかなぁ。チャットしながらは面白いのは第一弾や『OUCHI DE~』で実感しているから次回もしながら見たいな。レポート用のメモも取りながら。
おっと神保さんでひとつありました。その『OUCHI DE JIMBO』どんな動画かを貼っておきますね。ワンマンオーケストラがどんな演奏かも見りゃ分かりますし。最新の10回目はスペシャルゲストもおりますんで、合わせ通常配信の9回目も。30分これで無料は有難く嬉しいです。



メインタイトル、めちゃめちゃ長くて済まんです。こうなのは日本語で見ているのが名古屋ブルーノートのことで辛くなりグーグルで英訳したもののある言葉に引っ掛かるものを感じ変えたら全然違う英訳になり、なんか面白くなりましたんで長い英文題になりました。当初の言葉のグーグル英訳は『The dreaming city won't falter』こっちの方が本来の日本語がみえやすいやもね。否定的単語だけど、前向きというか前を見据える言葉だったり。どちらにしても帯の売り言葉かといわれそうやな(笑)  グーグル英訳は不思議、今回みたくカーブする単語で持ってきたり、直球みたいな訳が出る言葉もあり、色々ググり訳したいこの頃。
感染者数が止まらない地方民でリアルライブ遠征が厳しい中、どこまで配信ライブを追えるかは分かりませんが、特にカシメンバー絡みはみてゆきたいですし、ライブハウスたちをなんとか応援したいです。