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第9回ジャンプホラー小説大賞で特別賞を受賞しました!

表題の通りです。やったー!


ジャンプホラー小説大賞

集英社のジャンプJブックスが主催しているホラー小説賞です。
出版社の規模の割にあまりメジャーな賞でないように感じるのですが、受賞数に対して書籍化している作品の数がとっても少ないんですね。金賞が出ることも珍しい、優しいんだか厳しいんだかわからない賞です。

私は昨年の第8回で最終候補に残っており、今年こそは!と再戦を果たした訳でございます。

結果は特別賞と、金銀銅には至りませんでしたが、なんとか賞と名の付くものをいただくことができました。選んでくださった審査員の皆さま、執筆中に応援してくださった皆さまに、心から御礼申し上げたいと思います。

ありがとうございました!!!!!!!

すごいよ!ジャンプに名前が載ってる!

応募作「偶像のエクソシスト」反省

残念ながらお披露目する機会も予定もないのですが、青年神父×老シスターのバディものでございました。

あらすじ
〈奇蹟の子〉として高名だが、実は臆病者で悪魔祓いのできないイアン神父は、最強の老エクソシストであるシスター・ヴィオレッタと共に、女子修道院へ派遣される。そこでは悪魔憑きが発生し、最初に赴いたエクソシストは悪魔に敗れ、殺害されていた。

第9回ジャンプホラー小説大賞結果発表

こちらが編集さん?が書いてくださったあらすじなんですが…他の受賞作と比べると地味すぎてつまらなそうですね…(内容は面白いよ!!!)

やはり私はアイデアのインパクトに欠けるなぁと、改めて他の受賞作を見て反省しております。とはいえ、こういう王道が書きたいし読みたい、かつゴシックホラーというジャンルで挑んでいるので、ある程度は仕方のないことかもしれません。

講評
悪魔祓いや修道院の描写などに、知識に裏打ちされたリアリティを感じた。現代の読者からは遠い舞台設定ながら、主人公コンビのキャラの魅力のおかげもあって、リーダビリティの高い作品だった。終盤、もう少しイアンの成長や活躍を描いて欲しかった。

第9回ジャンプホラー小説大賞結果発表

講評はまずまず悪くないのではないでしょうか。
前作からよく言われるのですが、祇光の作品は「読者から離れた舞台設定なのに怖いし読みやすい」というのが素晴らしポイントだそうです。

というのも、恐怖というのは「身近≒想像しやすい≒自分にも起こるかもしれない」からこそイメージしやすいと言われているからなんです。

私は前作は修道院+精神病棟、今作は修道院(共に時代設定は不明)と、日本の読者からは遠く離れた舞台設定になっております。趣味です。ていうか、身近な設定にしちゃうと私が怖くなって夜道を歩けなくなっちゃうので…笑
にもかかわらず、ちゃんと怖い。ここは前作で特に高く評価していただけたポイントでした。怖さでいうと今作は少し減ってしまったかな?次回作は怖さにより注力したいものです。

今作のテーマは「キャラクター小説+だけど十分怖い」というものでした。

これがめちゃくちゃ難しい。決して不可能ではないんです。有名どころのホラー作品でも、キャラが立っていてシリーズ化している十分に怖い作品は沢山ありますよね。編集部でもそうした作品を求めている印象があります。

それをふまえて、今回わたしは「怖がりイケメン神父&最強おばあちゃんシスター&ふくろう」というトリオで挑んだのですが…

うーん 反省点は結構ありますね。講評でも「もう少しイアンの成長や活躍~」と書かれていたとおり、おばあちゃんが最強すぎて手柄を食ってしまったんですね。そもそもおばあちゃんでいいのかという問題もありますが……でもイケメンばかりだとありきたりでしょう? むずかしいなぁ。

次回作について

ネタはもう決めてあります。今度こそ2本出したいな。

1本はイタリアが舞台の神父もの。どうしても俺は神父様を書きたい。否、神父様でデビューしたい。2作目以降はなんでもいいけど、1作目は神父ものにして「神父もの作家」と認知されたい(?)

2本目はまだ内緒ですが。ヨーロッパとキリスト教モチーフを封印しているので、まずは調べ物が沢山必要そうです。ただ、こちらはあらすじだけで読みたくなる人が沢山いるのでは?と期待しています。

そもそも、来年のジャンプホラー大賞があるかが不明なんですけどね…
昨年も発表されたのが4月とか5月とか結構ギリギリで、開催されないんじゃないかとハラハラしたものです。一応書いて握っておくつもりだけど、開催されなかったら悔しくて泣いちゃう…

ジャンプJブックスの編集部の皆さま、どうぞ第10回も開催をお願いいたします(深々)
その際は必ず金賞を取って、書籍化を成し遂げて見せますよ!!いえーい!


◆表紙絵について
「聖カタリナの神秘の結婚と聖バスティアヌス」コレッジョ、1527年
ルーブル美術館のオンラインコレクションより
Musée du Louvre(https://collections.louvre.fr/en/)


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