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第228回短編小説新人賞で入選しました!

やったー!
途中まで書いた記事が消えました!泣


入選しました!

第228回短編小説新人賞(旧コバルト短編新人賞)で入選作に選んでいただきました。

第228回 - 集英社 オレンジ文庫 (shueisha.co.jp)

結果発表ページから入選作&講評が読めますので、よかったらご覧くださいませ。
表紙イラストが最高なんですよ…!ていうか表紙つけてもらえるのが嬉しすぎて…手配してくださった編集者さん、製作者さんに心から感謝申し上げます。

入選作「浅ましき化け物」について

実は本作は昨年4月末の長編ホラー賞に出そうとした短編連作の一部として考えていた作品です。結局そちらには出せませんでしたが、こうして日の目を見ることができたのでとてもよかったです。

4ヵ月くらいネタとして温めて、夏ごろに1,2日でガーッと書き上げました。勢いで書いているおかげで全体の雰囲気が上手くまとまりましたが、一方で粗さが目立つ仕上がりとなりました。
詳しくは講評を見ていただきたいのですが、そうした粗が見事にすべて指摘を受けております…さすが全部お見通しなんだなぁ(反省)

肉がね…食べたいんです…
わたしはどうもカニバリズムに興味があるようで、肉を食ったり食われたりするネタばかり使いたがります。人魚の肉もいつか使いたいと思っていたので、形にできて満足です。
ちなみに本作では人魚の肉の効果を「不老長寿」にしております。「不老不死」ではないんですね。1口食べただけで不死になるとかコスパ良すぎね?と考えた結果です。

反省① 時代情報出てなくない?

はい!!これ、指摘されて気付きました!!
「え~?」と思って読み返したら、本当に令和でも普通に通用してしまう。まじかよ。マジでした。

「場所、時代、人数などの最低情報は最初に出せ」という指摘は実は前々から色んなところでいただいていました。
そういえば一昨年ノベル大賞で4次通った作品の選評も「時代背景/生活水準がわからん」という指摘があったな(学習しろ)

これについては割と明確な言い訳があって、祇光自身がその手の情報がなくても気にせず読めちゃう人なんですよ。時代とかがイメージできないと気になって読み進められない、ということがないんです。たぶん時代とか説明されてもちんぷんかんぷんなハイファンタジーばかり読んで育ったからだと思うんですけど。
だから、ずっと「え?その情報いるの?」と思ってこの2年くらいやってきたわけなんですが…さすがにプロを目指す者がそれではいけないので、これを機に見直そうと思います。

それと、時代考証的に出てくる言葉とかがふわっふわだったのは、単純に不勉強だからです…

反省② 設定もふわふわじゃない?

ほんとだ!!
これは完全に作者が説明した気になっているやつですね。典型的なやつです。

人魚の肉の設定は前述の通りです。これは明確に書いておくべきでした。

人魚が六兵衛を食べなかった理由は…
まず、薬屋にいた頃は、ガッチガチに拘束されていたんじゃないかと思います。薬屋の主人は人魚を最初から化け物としか見ていないので。
そして、2日目になって食べたのは、周りの人間が六兵衛だけになり、甲斐甲斐しく世話をしてもらえるようになって、「あ、もしかして食べていいんだこいつ」と思ったイメージでした。人魚は慕情というものを感じ取ります。それで六兵衛の体を文字通り「献身」として受け取ったと。

あとは、化け物には人間が思いつく道理が通じないんじゃないかなということも、ひとつ思っています。簀巻きにされるときに抵抗しないのも、動物にあるべき身の危機とかを感じなかったからなんじゃないかなとか。人魚にとっては、弱ってる=腹が減っている→食うという図式ではないのではと思っていました。

というのも、説明しなければ伝わらないんですよね。
でも、短編ですし、こういう場合は説明するのではなく読者に疑問を抱かせないように辻褄を合わせる方がいいのかもしれませんね。今後は六兵衛はすぐ食う方向でいきましょう。

もっと精進します!

突っ込みどころは沢山あるんですけど、同時にすごく褒めてもいただけてるんですよね。落ち込まずに、これを糧にして頑張らないと。

一番嬉しかったのは、選考委員の青木先生が「『読者がどんなところで引っかかるのか』については、選評を読めば、この作者さんならすぐに理解してくれるんじゃないかな」とおっしゃってくださったこと。
うお~!理解しなくては…!!同じことを繰り返さないように、まずは今書いている短編で実践するぞ~~~!!

「読者の目」を養うのは難しいですが、次に心掛けるべき目標が明確になったのは有難いです。やる気も出ます!!

来年のノベル大賞は絶対に受賞します!!!
(その前に原稿落さないようにします)


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