橘ぱぷか

かくよむ感じる考える 📝 いつかのおたより/インタビュー「揺らめき」/月刊イヌ時代

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マガジン

  • 日記

    まいにちのなかで感じたこと思ったことの記録

  • 月刊イヌ時代🐶

    月刊イヌ時代夏の増刊号🍉執筆したコラム

  • 部屋と虫と私

    初めて暮らした部屋で出会った、忘れられない虫たちとの思い出

最近の記事

【やきいもボーイ(PIZZA BOY)】(インタビューあとがき)

子どもの通院の帰り、近くのコンビニに立ち寄ると「やきいも」と書かれた車が目に留まった。あたたかな橙色にかわいいフォント。「食べたい?」と息子にたずねると、「たべる!」と目を輝かせたので、手をつないで車にそろそろと近づいた。 やきいもをやきいも屋さんで買うのはすごく久しぶりだった。多分これまでの人生の中で買った回数も、片手で数え切れるくらい。最後に買ったのは子どもが生まれる前、夫と行った上野公園でのことだった。お馴染みの、いーしやーきいもーのテープ音が流れるやきいも屋さん。

    • vol.2『やきいもボーイ(PIZZA BOY)』春夏は岩手、秋冬は名古屋の2拠点で、おいしいを広げる日々

      おとなになるってどんな感じ? おとなになるってこわいこと? おとなになるのはたのしいの? 大人になると、ぐんとひらける目の前の世界。 そんな毎日をゆたかに生きる、すてきな人々へのインタビュー。 ゆらゆら輝く瞳に潜む、たくさんの想いやストーリーをお届けします。 春夏は岩手でピザ屋さん、秋冬は名古屋で焼き芋販売を行っている、やきいもBOY(PIZZA BOY)さんへのインタビューです。 オープンまでの道のり-お店を開くまでの経緯を教えてください。 「元々は岩手県出身で、

      • 【mum.】ふかふかの魔法(インタビューあとがき)

        mum.のリエちゃんとエリちゃんと初めて出会ったのは2023年の3月。鶴舞にあるsomeという古着屋さんで開かれたイベントでのことだった。こういうことをしてみたい、こんなことに興味がある、みたいな話をあれこれとしていたのだけれど、話していく中でああわかる、ということがたくさんあった。好きなもの、心地よいと感じること、自分が大切にしたい価値観、「おかあさん」になってから直面したさまざまな課題。 もうすっかり大人になってしまった私は、本当に分かり合える人は少ないのだということを

        • vol.1『mum.』小さな子どもから大人まで、みんなの心がふかふかと満たされるお菓子を届けたい

          おとなになるってどんな感じ? おとなになるってこわいこと? おとなになるのはたのしいの? 大人になると、ぐんとひらける目の前の世界。 そんな毎日をゆたかに生きる、すてきな人々へのインタビュー ゆらゆら輝く瞳に潜む、たくさんの想いやストーリーをお届けします。 記念すべき第1回目は、主に岐阜県内で焼き菓子販売や間借りカフェを開いている、mum.のリエさんとエリさんです。 ふたりの出会いとはじまりーふたりの出会いを教えてください。 リエ:もともとは同じ美容院に通っているお客

        【やきいもボーイ(PIZZA BOY)】(インタビューあとがき)

        • vol.2『やきいもボーイ(PIZZA BOY)』春夏は岩手、秋冬は名古屋の2拠点で、おいしいを広げる日々

        • 【mum.】ふかふかの魔法(インタビューあとがき)

        • vol.1『mum.』小さな子どもから大人まで、みんなの心がふかふかと満たされるお菓子を届けたい

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          部屋とアシナガバチと私

          大学生のとき、大学近くのアパートでひとり暮らしをしていた。そこは古いからなのか自然豊かな環境のせいなのかとにかく虫がよく出るアパートで、そこに住む四年の間、忘れられない彼らとの数々の熱い闘いがあった。どの虫もなかなかに手強かった。 これからも永く記憶に留め、そして虫たちの健闘をたたえるために、そのエピソードの一部をここに記しておこうと思う。 その日はよく晴れた天気の良い日だった。 午後からアルバイトの予定があったため授業後すぐに帰宅し、洗濯物を取り込もうとベランダに出ていた

          部屋とアシナガバチと私

          部屋とアリと私

          大学生のとき、大学近くのアパートでひとり暮らしをしていた。そこは古いからなのか自然豊かな環境のせいなのかとにかく虫がよく出るアパートで、そこに住む四年の間、忘れられない彼らとの数々の熱い闘いがあった。どの虫もなかなかに手強かった。 これからも永く記憶に留め、そして虫たちの健闘をたたえるために、そのエピソードの一部をここに記しておこうと思う。 それは突然やってきた。 ある暑い夏の日、私はごろごろと布団に寝そべり、だらしなくテレビを見ていた。クーラーをつけ、アイスでも食べようか

          部屋とアリと私

          Hello,world!

          そこでは確かに人々が発信し合っているはずなのに目の前に広がる世界は真っ白で静かで、それが不思議だとあらためて思ったのは昨日のことでした。 文字を打ち始めると、まだまっさらな雪の上にそっと足あとをつけるような、そんな気持ちになりました。 誰もいないトンネルや洞窟の入り口から向こう側に向けて、おーい! と叫んだ時の感じにもよく似ていました。 誰もいなければ何を書いてもどこにも届かず、でも誰かに伝えたくて発信しているわけで、そこが日記と決定的に違うのであって けれどもその、ここ

          Hello,world!