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鳥の歌(メランコリックな曲が好きすぎて)
子どもの時から、
わたしの好きな曲は少々変わっていたようなのである。
たとえば、、、、
小学4年生のとき「鳥の歌」という歌に夢中だった。
若き日の杉田かおるさんの歌である。
ラジオから流れてくる歌をラジカセで録音して、何度も聴いた。
寂しいメランコリックなマイナーな曲調と鳥と人をなぞらえた
歌詞にひかれた。
小学校4年生ぐらいの子どもの自分が、こんな悲しくて暗い曲を聴いて、家族は変に思うんじゃないか、と心配になった。
でも、なぜか心がおちついて、世界観に自分がマッチしているとしか思えなかったのである。とにかくその世界観に浸れるだけで幸せなのだ。
宇宙戦艦ヤマトや、バビル二世のテーマ曲が好きすぎた。
同じように中学に上がる頃、クラシックが100枚入ったレコードを父親が
買ってきた。
それを順番に聴く中で、ムソルグスキーの「展覧会の絵」と、ホルストの組
曲「惑星」が好きだった。ドヴォルザークの新世界も好きだった。
いわゆるクラシックらしい明るい曲は物足りなかったし、嫌いだった。
また、別の時、
エレクトーンの発表会で、スカボローフェアを弾きたいというと、先生から
驚いたような反応を受けた。
そんな地味な曲を?というわけだ。YMOのテクノポリスでも弾けば?という
感じだ。
母親からも同じ反応を受けた。
そんな中、周囲と違う音楽の嗜好は続く。
漫画「クリスタルドラゴン」(作:あしべゆうほ)のアルバムを買ってもら
い、二階の自部屋で聴くのが好きだった。
高校の時には、吹奏楽部だったので、
ホルストの「吹奏楽のための第一組曲」をクラリネットで吹くことができ、
ああ幸せ~~~!という気持ちになった。
ゴダイゴの「ガンダーラ」にももちろんはまりすぎた。
最近は、タケカワユキヒデのコンサートに行き、サインをもらったぐらいで
ある。
こういう曲の好みは、息子にも遺伝しているようだ。
最近は、年のせいか、少々明るい曲も好きだが、根はこういう曲が好きな質
なのである。周囲に理解されにくかったせいで、
自分らしさ、これが個性なのか、ということが存分に感じられたことは結果
的によかったのかもしれないが。
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