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DRUM TAO KAIKI 感想

久々にDRUM TAO見てきました。30周年を目前に控え、「原点回帰」をテーマにしたというKAIKI。https://www.drum-tao.com/kaiki/

TAOを見るのは今回で3回目で、初めて見たのは2011年の浮世夢幻打楽。次に見たのは2017年に万華響でした。

演奏者ひとりひとりが最高にかっこよく、愛せる……っっ!!とめっちゃ思いました。
素晴らしい、素晴らしくてかっこよくて、愛が湧き出てくるそんな素晴らしい和太鼓集団DRUM TAO。


やっぱり太鼓がかっこいい。
これにつきます。

演奏はソロの大太鼓からはじまりました。
 
自分の目線よりも高い位置に置かれた大太鼓、向き合う奏者、鍛え抜かれた芯のある体を土台に振り下ろされるバチ、響き渡る太鼓の音。一音一音が力強く、神秘的でした。

基本の長胴太鼓、締太鼓、桶太鼓、大太鼓以外にも見たことのない太鼓やバチを使っていて、太鼓以外にも琴や篠笛、三味線、ドラ、竹の木琴のようなものもあり、和楽器の種類が本当に幅広くて見ていて飽きません。

また、クラシックコンサートみたいにずっと演奏メインという訳ではなく、舞があったり
エア太鼓(肉体美が素晴らしい)や長い棒を使ったパフォーマンスがあったりと、色んな魅せ方をする構成でした。

なにより太鼓がかっこいいのですが、
うわ〜愛せる!と思ったのは奏者同士で掛け合いや競い合いをしていたところ。なにより楽しそうにしている奏者の笑顔。

舞台転換の演奏では「上手チームと下手チームのどちらがいい演奏ができるか勝負だ!」みたいな愛嬌あるやりとりがはじまり、なによりきらめく笑顔が…まぶしい…!!まぶしくて直視できません…!!!

それまで真剣に太鼓に向き合って張り詰めた空気が一気に緩和されて、ギャップに心を掴まれる。演出だとわかっていても、純粋に太鼓が好きな彼らがすごくかわいい存在に見えてくる。かっこいいのに。アイドルとはまた違った形で観客を虜にしていくプロさに感心しました。

そして篠笛も素敵。
太鼓や手拍子で熱く盛り上がった舞台を篠笛が鋭く響き、一気にクールダウンさせる。ハモった音色は美しく、うっとりしてしまう。ずっと聴いていたい。

今回驚いたのは、ハカを演奏に取り入れていたこと。ラグビーの時にニュージーランドのチームが試合前に披露し注目を集めたハカ(カマテ カマテ カオラ カオラ…)を、太鼓を叩きながらうたいあげ、最高にかっこよかった。

和太鼓もハカも、どちらも神様や自然や命を思い、捧げるもので、和太鼓の神秘性と、ハカのもつ神秘性、両方の音が混ざりあって、TAOの中で同居してた。

TAOの演奏は、そうした伝統曲からのオマージュが散りばめられていて、和太鼓や和楽器経験者にとってもすごく楽しめるし、わかるとやっぱり嬉しい。

私自身、高校生の時に和太鼓部だったので、その時にやっていたぶち合わせ太鼓や三宅太鼓、秩父屋台囃子のリズムが演奏に出てくると、懐かしくて嬉しくなります。


男女の構成・配置もいいなと思いました。
TAOの演奏では、肉体に基づいた男らしさ・女らしさの良いところが抽出され、演出に生かされていると感じます。

TAOでは基本的には男性奏者がメインで叩き、女性は舞・篠笛・センターの大太鼓を叩いていました。
男性奏者は鍛え抜かれた直線的な筋肉、一糸乱れぬ動き、雄々しさ、激しいアクロバット、まっすぐで純粋な感じ。

女性奏者は柔らかく曲線的な舞、太鼓の盛り上がりを引き締める旋律を奏で、中央で身長よりも大きいであろう大きな太鼓を叩く。もはや、人間っぽさを超越したミステリアスで神秘的な雰囲気に目を離せなくなる。

男性奏者の土俵にあえて交わらず、競わず、それでいていいスパイスになっていて、上手に役割分担されていると思いました。



基本を大事にしながらも、クラブミュージックを取り入れたりハカを取り入れたりと、どんどんと変化を続けていて、その進化の意欲があったから、TAO今があるのだと思います。

今回は運良くSS席で見れました。やっぱりこういうことにお金を使いたいと改めて思いました。人生が豊かになりました。


また来年、いきたいなあ。

おわり。

#TAO  #DRUM-TAO #和太鼓 #イベントレポート