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研究報告書|運転席に座って県内は走れるようになりました!

6月から始まった「新しい働き方LAB・研究員制度3期」も、あっという間に実験期間が終了してしまいました。
今年5月にフリーランスとして本格始動した私にとって、働き方実験の時間=フリーライター人生の時間とも言えます。
この半年間でどのような変化が得られたか、確認していきたいと思います。


◆実験の目的を簡単におさらい

研究員制度では、自主企画として自ら実験テーマを選択し、活動してきました。
私が選んだ実験テーマはこちらです。

【あたまカチカチの人生を歩んできた30代の私が、“フリーライター”という新たな運転席に座り、自分らしさや柔軟性を見つけることができるか?】

詳細については6月に作成した“実験計画書”でお話ししています。
よろしければご参照ください。

このテーマを選択した理由をざっくりまとめると、

・安定性や確実性を重視してきた私でも、立派なフリーライターになれるか検証したい
・家事や育児と両立できる働き方を模索したい
・自分らしい働き方、自分らしさについて考えながら仕事をしたい

という、新しい働き方への思いがありました。

◆実験方法について

実験では、主にランサーズさんでの活動を数値化し、毎月活動報告をnoteにアップしてきました。
6月から11月までの活動報告はこちらです。

毎月、以下の項目に対する結果をフィードバックしていました。

①収入を維持すること
②リピートのクライアントさんを10人以上にすること
③今までの資格や経験を活かした記事のお仕事を獲得すること(金融・教育)
④パッケージからクライアントさんにお声かけを1件以上頂くこと
⑤扶養内での働き方から脱すること(いち社会人として活動すること)

◆数値化した半年間の実験結果

次に、数値化した半年間の実験結果を項目別に確認していきます。

①収入を維持すること←達成

目標収入額を100%とした場合の達成率

目標収入を設定し、その目標額にどのくらい近づけたのかを数値化してきました。
また、目標額は月によって変動せず一定額としました。

半年間の達成率はグラフの通りです。
8月に大きな落ち込みを経験しましたが、総じて安定した収入を得られたのではないかと評価しています。

“安定しない職業”というイメージを持たれやすいフリーランスですが、活動次第である程度収入を維持できるのではないかと感じました。

②リピートのクライアントさんを10人以上にすること←達成

実験を開始した6月時点では【7件】だったリピート実績も、最終的に【13件】まで伸ばすことができました。

リピート頂けるクライアントさまが増えたことで、収入の見通しが立つようになりました。
また、信頼関係も徐々にでき始めているので「そろそろ依頼が来そうだな」とスケジュールも調整しやすくなりました。

③今までの資格や経験を活かした記事のお仕事を獲得すること(金融・教育)←未達

教育学部(教育心理学専修)に在籍していた経験、および信用金庫・医療機器メーカー経理部に在籍していた経験を活かした記事の執筆を目標にしていましたが、実験開始後これらの案件を得ることはできませんでした

原因としては、私自身がこれらの案件に対して積極的に声をかけられなかったことが考えられます。
目の前の執筆作業でいっぱいいっぱいになってしまい、新規案件の開拓に十分に時間を費やすことができませんでした。

④パッケージからクライアントさんにお声かけを1件以上頂くこと←達成

実験期間中、以下3つのパッケージを提示していました。

「子どもの発達」に関する記事のお声かけはなく、「金融・保険」に関する記事はお声かけ頂いたもののプロジェクトにつながりませんでした。
一方、「お店や商品」に関する記事については一定のパッケージ効果が得られたものと推測しています。
直接お声かけ頂いた案件は以下のようなものがありました。

・ご当地酒のECサイト コラム記事
・スマートフォンアクセサリーの公式サイト コラム記事
・法律関係会社の公式サイト インタビュー記事
・転職サイト コラム記事
・電子機器製造会社の公式サイト 製品紹介記事

こちらからコンタクトしていないので、プロフィールやパッケージをご覧いただいてお声かけ頂いたものと思われます。
パッケージについては出品後見直しができていない状態なので、定期的にメンテナンスをしていきます。

⑤扶養内での働き方から脱すること(いち社会人として活動すること)←未達

扶養内から脱した働き方については「できそうだけどできない」という結論に至りました。
現在、それなりに忙しく執筆活動ができており、納期によっては土日にパソコンを開くこともあります。
イメージとしては扶養内を脱しないよう調整している感じです。

「できそうだけどできない」と結論付けたのは、以下の家庭状況にあります。

・基本的な仕事時間は息子が保育園に行っている9:00~15:30
・平日1日は息子の通院で仕事が十分にできない(実質週4勤務)
・夫の仕事が忙しく、帰りが深夜&土日もいないのでほぼワンオペ

社会保険料の負担も考慮すると、現在の倍の収入は必要だと考えています。
もちろん稼働時間もその分長くなりますよね。
時間を確保しようと思えば、息子が寝静まった後などにパソコンを開けば良いのですが、今はそこまでの必要性を感じていません。

無理に仕事を増やすよりも、限られた時間内で質の良い記事を生み出しながら、家庭の時間も大切にしていきたいと思っています。
そのため目標は達成できませんでしたが、“今はそれで良い”のかもしれません。

◆総括|フリーライターという運転席に座り、県内は走れるようになりました

続いて、実験結果をもとに研究のまとめをしていきたいと思います。

安定性・確実性を重視してきた私でもフリーライターの一員になれた

この半年間、フリーライターという新しい働き方にチャレンジしてみて、ある程度安定した収入のもと、積極的に活動を続けることができました。

会社員時代、お金を扱う仕事に携わってきたこともあり、責任感を持って働いてきたと思っていましたが、求められるフリーランスの仕事の質は比べものになりません。
自分自身の力が“商品”に直結するため、集中力も高く、時間の濃度も濃いことが実感できました。
仕事が終わったあとの疲労感が全く違うのでびっくりしています。

家事や育児とのバランスを考えられた

先ほどもお話ししたように、家庭の時間も大切にできる“ちょうど良い仕事量”について考えることができました。
そして、今のバランスが心地良く、無理なく執筆活動ができているなと感じています。

今後は、単価アップも視野に活動していきたいと思います。
正直、これ以上の文字単価を交渉するには、大きな賞など実績が求められると感じていますが、少しずつでも強気な交渉にチャレンジしていきたいです。

自分の得意なテーマ、苦手な業務が見えてきた

分野にこだわらない幅広いテーマで執筆活動を行うことで、自分の得意なテーマ、苦手な業務が見えてきました。

例えば、私は専門的な視点を持たない「一般の方へ向けた記事」が好きなようです。
自身の文章が良くも悪くも“柔らかい”ことを自覚しているのですが、新たな商品やサービスに興味を持ってもらえるような記事が得意だと感じています。

一方、勤務経験から得意なはずの“お金”に関わる記事はあまり好きではありません。そのほかにも、レギュレーションが細かく縛りの多い執筆業務は息苦しく感じてしまいます。

運転席に座ってどこまでも行けるように

「フリーライターという新たな運転席で自分らしさや柔軟性を見つけられるか」というテーマのもと仕事に取り組み、フリーライターとしての新しい働き方に慣れることができました。
家庭とのバランスや、自分らしさを表現できる記事のテーマも知り、“運転席から新たな視点を得る”という目標を達成できたと感じています。

しかし、運転席に乗ったばかりの私は見慣れた県内の道路を走っているような状態で、新しい道、新しい景色は無数に広がっていると思います。
これからも継続してライター活動を行い、県外、そして大げさですが世界を運転できるようなフリーランスに成長していきたいです。

◆最後に

「新しい働き方LAB・研究員制度3期」に参加し、たくさんの研究員のみなさまと出会うことができました。
みなさまの意識の高さに感動し、多くの気付きを得られました。
自分から発信していくことが苦手なため、ほとんどSlackに反応できていませんが、全ての情報に目を通し、定例会にも耳で参加させて頂きました。

この場をお借りして、運営を務めるLABのみなさま、3期生のみなさま、新しい働き方を応援してくれた家族に感謝申し上げます。
温かい環境で支えて頂き、ありがとうございました。

これからもみなさまとどこかでお会いできることを楽しみにしています。


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