読書会とかいうコミュニティに入ってみて感じたこと

読書は1人でするものだと思っている。
読書は優れた先人の知恵やセンスを個人的に
ありがたく参考にさせていただく行為であり、
読書に仲間は必要ないし、齢30を超えて
頼まれてもいない誰かに本をおすすめしたり、
おすすめされる行為も不毛だと思っている。

そんな自分が少し前に、
「本好き同士が気軽にアウトプットできる
オンラインブックコミュニティ」なる
ウェブコミュニティに出来心で参加し、
えらい目に遭った含蓄のある気付きを得た
経験について書き留めたい。

酒好き、音楽好き、ファッション好きにも
流派があるように、読書好きにも様々な
人種がいる。よって誰かと読書について
話す上で重要なのは「相手はどの流派か?」
という腹の探り合いであるが、
その必要はなかった。

うっかり迷い込んだ月額3,000円の有料読書
コミュニティには、ご自慢の本棚の写真を
見せびらかしたい、いわゆるそういうタイプの
読書家様がひしめいていた。腹を探り合うまで
もなく、撃沈である。

本棚見せびらかすマンの何がしんどいかというと、
その言動から棚に収まっている書籍の内容が
五臓六腑に染み渡ってないことがこちらにバレ
ちゃってるが、本人はウキウキのご満悦である
という救いようのなさだ。

いや…その…トッテモステキ…な本棚の右上に、
ショーペンハウエルの「読書について」が
収まってるんだけど、あなたそれ、
最後まで読んだの?ほんとに?
先生怒らないから、正直に言ってごらん?

とはいえ、顔も名前も知らない他人様の
承認欲求とか虚栄心とかその辺りについては
正直どうでもいいあえて触れないでおきたいし、
ご勝手に恥かいていただいて結構だ。

挙句の果てにコミュニティの定時読書会で
取り扱う書籍は、3年後にはブックオフで
10円買い取りになっていそうな量産自己啓発本
だらけときたもんだ。
もうさすがだよね。意識が他界高い。

これは来る場所を間違えた自分が悪かった。
発言はそこそこにして、月末で有料解除しよう。
それまでは暇つぶし程度にいくつか書評を
したためて、その後は自分の周囲に居なかった
タイプの読書家様方の価値観を垣間見て、
色々と勉強させていただく機会にしよう。

気を取り直して黙ってコミュニティの動きのみ
追いかけていたが、ある瞬間新着トピックに
お出ましになったのがコレだ。

New!⇒【絵本の書評OKにしませんか?😊】

おい  マジでふざけんなよ?
お前らさては誰も本なんか読んでねえだろ!!!
読書感想文の宿題で絵本の読書感想文書いて
出したら小2男子ですらやり直し食らうだろうが!!!
クソが!!!!ごめんね、やっぱり先生激おこですわ!!!!!!

やはり読書は1人でするもの。
勉強も思考も1人でするもの。
読書とコミュニティはすこぶる相性が悪い。

少なくとも、関わっては
いけないタイプの読書家(大爆笑)
が、世の中にはたくさん居るらしい
という、貴重な学びを得ることができた。

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