あけまして丸亀製麺
ここ最近は丸亀製麺自体に行かなくなってしまった。理由は丸亀になく、私の肉体的限界にある。
いつからだろう。夕方に差し掛かると【手の震え】【動悸】が発現するようになったのは。
糖尿病の家系であることや症状を踏まえ、手の震えは低血糖の症状だと推測。震えが起きた時は、当時在籍していた会社の紅茶コーナーにある砂糖を接種することで、震えを抑えていた。
しかし、砂糖を摂取した私の脳は、手の震えや動悸の抑制処理を実行しながら、「丸亀製麺の方が良いのですが……」と切々と訴える。目を瞑ると、幾重にも艶めくうどんの原風景が脳をかけ巡るようになった。
手を震わせ、動悸で心拍数を増加させながら、丸亀製麺を渇望する二十代女。
その構図が途端に怖くなった日があり、その日以来できる限り糖分減&グルテンフリー生活をしていた。("グルテン※ ⊂小麦⊂うどん"はモルヒネに似た作用があるという説を読んだ。真偽不明。)
今では丸亀製麺渇望由来の手の震えもなくなり、健康そのものである。
ただ、テレビで流れる丸亀製麺の広告、出勤時の車窓から見えるうどんのように連なる雲、はたまたヤカンからポーッと上がる白い湯気を見ると、時たま「また、あの喜びを浴びて……」と夢想してしまう。
せめて丸亀製麺の喜びを共感しあいたいと願い、頻繁に会う男性と丸亀製麺の話を試みるものの、
その男は「ぶっかけうどんはただのうどん」という謎めいた感性を発露させるばかり。次第に、丸亀製麺への想いは、私の心の底にしまわれるようになってしまった。
しかし、そこで丸亀製麺サークル員からの一報である。
あの、幸福を生み出し続けていた店長がとうとう麺職人に❓
そんなの行くしかないよナァ❓
スタスタ🚶♀️
心なしか、うどんが光ってみえる。
これが、世間で言う「初日の出」というものだろうか。
まずは一口いただこう。
うん!美味しい!
店長には「感謝」「青い服昇進祝い」「尊敬」系の言葉を散りばめた手紙を書いた。
生憎、その日は店長が不在。
そのため、一般丸亀バイト戦士に手紙入り封筒を渡したのだが、そのせいでバイト戦士達数名を色めきたたせてしまった。
恋文と間違われたかもしれない。
今年も、丸亀製麺のように、多くの人がとぅるりと弾力のある一年を過ごせますように。
⛩️
ズッとズッとマル🙏ズッマル🙏
本年もよろしくお願いいたします。
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