続けることの尊さ
続けるということについてです。
続けるというのは何でしょうか?
まさか僕もこんなに長く芸人を続けるなんて思っていませんでした。
途中、何度も「辞めてしまおうか」と思ったこともあります。
そんな致命的な機会を迎えるたびに僕は意識が変わっていったのです。
「勝たなくてもいいんじゃないか」と。
こんなことを書くと、先輩芸人や意識高めの人たちや自称プロの方々から
「プロを舐めるな」
「すべての時間を芸を磨くために使え」
「100でやれないなら辞めろ」
「そんな気持ちで売れるわけがない」
「命をかけろ」
「売れないのになんで続けるの」
などなど、やんや言われるでしょうね。実際言われてきました。
でも、そうやって言っていた人はみんな辞めたんです。
きっとみんな無理をしていたんだと思いました。
僕も昔は無理をしていました。
無理をしてお笑いで売れるんだと思っていましたし
無理をして芸人とはこういうもんだという生活をしていましたし
その無理が美しいんだと自分に言い聞かせていました。
結果起こったことは何でしょう?
30にもなるのに日々バイト暮らし。
貯金はゼロ。借金はたくさん。
健康保険も払えていない。
いい歳をして責任感はなく、同級生に酒を奢られ。
酔っ払っては「いつか売れるいつか売れるいつか・・・」
時代にそぐわない「売れる」という一点張りの大逆転に賭け続けては負けた人生の潰しがきかないおじさんが生み出されていました。
そして借金で首が回らなくなって辞めていくんです。
僕は「違うんじゃないか」と思いました。
好きなことを好きなだけ続けるにはどうしたらいいんだろう?
僕が出した結論は「勝たなくてもいいんじゃないか」という視点を持つこと。
大事なのは続けることです。
では続けるためにはどうすればいいんだろう。
ちゃんとお金を稼ぐ事です。
好きなことを続けるために余計なプライドを捨てて他の好きな事でもやってみたらいいんじゃないかと。
幸い、僕は映像やデザインも好きだったので芸人と並行してそういった仕事もやっていく事にしました。
そしてちゃんと意識をプロとしてやろうと。
普段は芸人をやっているから締め切りに遅れますとか、まあ副業だから安いギャラでもいいやとかじゃなくて。
ちゃんとそれを生業にしてる人にも失礼のないようにちゃんと仕事をしようと。
両方を成立させるのは難しいことですが、パップコーンの他のメンバーも似たような意識に変化していったので、今まで解散せずに続けていられるのかもしれません。
そして続けていると必ず出会うんです。
芦沢はラジオやイラスト、須田は舞台や映画、僕は映像やデザイン、色々な分野の人と出会っては言います。
「パップコーン」っていうお笑いグループをやっています。
そしてそこで出会った縁で今、僕たちは映像でパップコーンのコントをお届けすることが出来ています。
先週、パップコーンが主演で地方にとある撮影に行ってきました。
その仕事の会社の後援会の副会長が「ぜひパップコーンさんに会いたい」と言ってくれてると伺い
メンバー全員が「なんでだろう?」と思っていたんです。
ところが顔を見てびっくり!
その方は僕が昔、自分でやっていたインターネットラジオ界隈で出会った方でそれをきっかけにパップコーンのライブに来てくれていた方でした。
まさか15年ごしにこんな事があるなんて!
続ければ続けるほど色んな人と色んな面白いことができるんです。
そんな僕がいま、やっている楽しいことがこの「ぱっぷこーんと」です。
今なら1000円で一緒に楽しい事に加担できますよー!
そしてこの有料記事は毎月更新しますので来年1月まで新しいコントが追加されていきます!
みなさま、ぜひぜひ、この機会に面白がってください!
宜しくお願いいたします。
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