「からくれなゐに」②
娘(小6)と百人一首かるた対決をすることになりました。
娘が勝てば任天堂製競技用かるた約5000円を私が買ってあげる。
私が勝てば、私の山行に娘が2回付いてくる。
┣¨┣¨┣¨┣¨(゚Д゚;)┣¨┣¨┣¨┣¨
それまで娘と何回か対決していましたが、正直そこまで真剣には覚えようとはしていませんでしたし、娘ほどの情熱を注いで勝負には挑んでいませんでした。
娘は今、学校から帰ってきてもほとんど何処へも出掛けず、友達とも遊びません。
家で百人一首をならべて1人で練習しているみたいです。
2学期の初めの頃、仲良くしていたグループがあったのですが、娘が他のグループの子と話をしていたらグループの中心的な女の子から
「私、あの子のことあんまり好きじゃないねん、だからあんまり仲良くせんときや」
なんて言われてカチンときたらしく
「そんなことは自分で決める」
と言ったそうです。
その後、娘の上靴が3回無くなりました。
1回目はゴミ箱から見つかり
2〜3回目は見つからなかったので新しく買いました。
はっきりと誰がやったのか今でもわかっていません。
担任の先生も流石にまずいと思ったのか
授業を潰してクラスのみんなで話し合いの場を設けました。
そこで娘はみんなの前で
「こんなしょうもないことをやって喜んでるようなヤツの気持ちがわからへん。このまま一生ずっとしょうもないことやっとったらええわ」
と言い放ち、場の空気を凍りつかせたそうです。
…
それ以来、ほとんど遊びに出掛けず家で本を読んだりピアノを弾いたり。
山に誘っても
「ダルいからパス」
…
さあ勝負です。
やる気の無い人間とやったって、きっと面白くないでしょう。
真剣に必死に覚えました。
ぜんぜん負ける気しません。
コテンパにしてやります。
まぁ、私が勝っても競技用かるたは買ってあげますけどね…
「お父さんが勝ったけど、一緒に山に行ってくれるの嬉しいから買ったるわ」
って…
…
一進一退シーソーゲーム。
…やべえめっちゃ面白い。
娘もとても楽しそう。
…
結果…
2枚差で娘の勝ち。
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
「イエーイ!!私の勝ち!!ちゃんと買ってや」
「ぐぬぬ…わかった…今からアマゾンで買う…」
「イエーイ!!」
「でもまぁ、いい勝負やったし面白かったわ」
「私もめっちゃ面白かった!!もっかいやろうや」
「おっしゃ次は負けへんぞ」
…
ペタペタ
…
パタパタ
…
「お父さんがさ…家におる間にさ…沢山かるたしてくれるんやったらさ…」
「ん?」
「たまには山に付いて行ったってもええで」
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
それオレが言うセリフー!!
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