学習歴を振り返って(2)

後追いですが、学習歴を振り返る旅(笑)、第2弾です。

古代教会スラブ語
学部の3年生だかで授業を取りました。千野栄一先生の授業です。「木村彰一先生の『古代教会スラブ語入門』を新品で購入すること」、というのが受講の条件で、高い本なので迷いましたが、「木村先生のご遺族に印税が入るようにとの配慮?」であると聞き、ああ、そういうこともあるんだなあ、と思った次第です。授業ははっきりいって難解で、真面目でなかったせいで、断片的にしか頭に残っていません。ちなみに一緒に受講した中には、テキストの内容が分からなかったので、夏休みの間に、古典ギリシャ語を自習して聖書を読んで、やっと話が分かりました、と言った人とか、グラゴール文字のフォントがないので、ワープロの外字を自作しました、なんて人がいました。先生だけでなく、外語の学生の凄さを思い知った授業でした。

満洲ツングース語
これは大学院に入ってから、中嶋幹起先生の授業を出来心で取ったが、途中で挫折したのでした。満洲ツングース語の文字(モンゴルの縦文字のような文字)の読み書きが最初のハードルで、これをクリアすると、モンゴル語や朝鮮語の人には「分かる」らしいんだけど、ロシア語の知識ではなんだかよく分からず、それもあって挫折したのでした。中嶋先生は、授業が始まる直前に教室の入り口の脇に立っていて、チャイムがなったら教室に入ってくる。一度、5分ほど遅れたことがあったが、「やる気がないなら来るな」と言われた。これも良い思い出。4月には、訳のわからないもじだったのが、6月のある日に急に「文字」として見え始めて、(アルファベットなので)何と書かれているか読めるようになった。それがとてもうれしかった。今は、本当に何も残っていません(涙)

フランス語
「メジャーな言語をやらなきゃ」と思って、2010年から独習中。渡航予定もなかったが、2010年の国際フィン・ウゴル学会(ハンガリーで開催)に行くための航空券が急遽KLMからエールフランスに変更になり、エールフランスの機内でちょっと喋ったのが仏語事始め。その後、2014年4月に1週間、自分としては珍しく100%観光目的でパリに行ったんだけど、この旅行では、ほとんどフランス語だけ使っていた。でもあんまりできません。独習継続中。

ウクライナ語
学部の時には中澤先生にお世話になったし、陸上選手のセルゲイ・ブブカの通訳を何度もしたので、一度はやらないとなーと思って、RoutledgeのColloquial Ukrainianを買いましたが、うーんと、2課くらいでストップしたままです。セルゲイ・ブブカさんは、とても魅力的な方で、基本はロシア語で話してたんだけど、時々「もう自分はウクライナ語でしか話さないから!」と言って、からかわれることがありました。そんな時にウクライナ語で「ウクライナ語はわかりません」と言って、機嫌を取ったりしていました。ウクライナといえば、マラソン選手のドミトロ・バラノフスキーも、ウクライナ語の出来る人でしたね。福岡国際マラソンで、何度となく通訳をしましたが、初来日で優勝、2度目の出場で、旧ソ連の選手としては初の2時間7分台で走り、当日は注目を集めていました。奥さんが帯同して福岡に来ていたんだけど、奥さんとの会話はずっとウクライナ語でした。

これ、2回じゃなくて3回にしよう。
ということで、今日はここまでね。お後がよろしいようで。

*見出しを太字に、満州→満洲をあらためました。

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