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受験生を抱える母親と父親の情報量の差

もちろん各家庭での差はあると思いますし、それが望ましい状態かどうかは置いておいたとして、日本の家庭の多数派は我が家も含めて以下のような感じなのではないかと想像しています。

母親にはママ友ネットワークがあり、学校で起こった出来事から先生の評判、受験にまつわるノウハウやどこの塾がいいとか悪いとか、そういった情報を常に共有し続けているケースが多いように感じます。

一方、父親にはパパ友のネットワークがあることはごく稀でしょうし、子供の受験に興味がないわけではありませんが、積極的に情報を集めるというスタンスではなかったりします。参考になるのはせいぜい自分が受験生だった頃の経験や、友人や会社の同僚から聞きかじった体験談くらいです。

そうなると母親と父親との間に圧倒的な情報量の差が存在するわけで、その差に起因したお互いの認識のズレのようなものを埋めない限り、無用な衝突や軋轢が生じることになりますね。無塾で受験に臨むということは、子供がよほど優れた才能を持ち、それでいて努力を惜しまない、出木杉君のようなキャラクターでもない限りは親のサポートが必須になるわけですから、母親と父親とで揉めている場合ではありません。

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何事にも良い面と悪い面がある

情報量が多いこと自体は喜ばしいことです。我が家でも妻が仕入れて来てくれた情報で助かった面がかなりあります。例えば以下のようなことです。

・担任の先生には中学受験する意思を早めに伝えておいた方がよい
・塾に通わないにしても模試を受けると色々フィードバックをもらえる
・学校説明会、見学会や文化祭の評判やスケジュール
・目指す志望校に実際に通っている、同級生の兄姉からの生の情報

一方でそれに踊らされすぎるのも考えものです。
例えば、

・ナントカ君の家では週何日塾通いをしている
・どこそこの塾の夏期講習はこのくらいみっちりと授業が組まれている
・昨年はうちの小学校から何人が受験して何人合格した
・今年は誰々と誰々が受験するらしい

といったような情報は、正直言って自分達にはあまり関係のないものです。ライバルが頑張っている以上は自分も頑張らねば、という意味ではその通りなのですが、誰が何時間勉強しているかは表面的なものであって成果のほどは本人も含めて誰も知りません。冷静に聞き流すだけの心の余裕が欲しいところです。

とは言え、情報量の少ない父親が「まあ落ち着けよ」といきなり言ったところで逆効果ですよね。やはり父親としては情報源である妻に感謝の気持ちを伝えたうえで、必要な情報は共有してもらいつつ、不要な情報は脇に置くという作業を一緒にしながら真剣に話し合うことが大切だと感じました。こうすれば解決、という万能な方法はきっと無いのでしょうが話し合いを重ねながら方向性を合わせていくしかないのではないでしょうか。

これを読んで下さっている方がどちらの立場かは分かりませんが、情報量の差が必ずしも熱意の差ではないということはお互いに認めてあげて欲しいと思います。

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