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持続可能な『ワーケーション』

※ 写真は、2019年9月、大分県別府市で実施したワーケーションで、立命館アジア太平洋大学(APU) の出口学長、大分トリニータ神村さんの講義のあとの集合写真、大分県別府市 鉄輪温泉(かんなわおんせん)コワーキングスペース a side にて。 


最近、『ワーケーション』という単語を頻繁に聞くようになってきたので、ちょうど1年前の2019年9月に大分県別府市で実施したワーケーションで感じたことや、現状の世の中の動きも踏まえてまとめておきたいと思います。


『ワーケーション』の目的として、何を定義するか?

1. はたらくに、豊かさを追加する。
2. ワーケーションする地域経済を活性化する。
3. 両方。

ワーケーションの目的に「3. 両方」を定義すれば、地域経済ワーケーションする人双方にとって、中期的に良い形が作れるのではないかと考えています。その前提で、以下進めていきます。


「旅行先でテレワークをすること」ではなく、地域の経済に触れること、

2019年9月の大分県別府市でのワーケーション(以下、別府ワーケーション)は、三菱総合研究所さんが運営するプラットフォーム INCF(未来共創イノベーションネットワーク)内のプロジェクトとして立ち上がり、別府市・一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームB-biz LINK の主催で行われました。


別府ワーケーションは、東京からはアジアクエスト株式会社・株式会社KG PLANNING OFFICE・TOTO株式会社・凸版印刷株式会社・株式会社博報堂・Plug and Play Japan株式会社・株式会社三菱総合研究所・株式会社grooves が参加しました。

大分県の方々との交流としては、立命館アジア太平洋大学(APU)の起業部学生さんとのディスカッションや、大分トリニータ 経営改革室長の神村さんに講演・ディスカッションの時間を頂いたり、大分のスタートアップ企業のイジゲンさんも参加いただくなど、かなり豪華なラインナップで 3泊4日のワーケーションを行いました。


そこでの学びとして、下記3つがありました。

a. 地域経済に関わる方とのディスカッションは、貴重な機会であり面白い。

b. 地元の方と早めに仲良くなることで、就業時間後の観光でも地域の魅力に最大限触れることが出来るし、参加者間の絆が深まる。

c. とはいえ、本業で対応すべきタスクも相応にあり、テレワーク・作業の固定時間が必要。テレワークで本業の対応が可能な人がどれくらいいるだろうか?(2019年9月当時)


a. 地域経済に関わる方とのディスカッション」が、東京のビジネスパーソンの地域副業機会に繋がるのではと考えています。別府ワーケーションでは特に副業という立て付けでもなく、ラフなディスカッションを実施していましたが、初期のラフなディスカッションから個別に副業打診・相談が行われるケースもあり得ると考えています。

b. 地元の方に地域の魅力を教えてもらうことで絆が深まる」が、東京のビジネスパーソンにとって中期的に繰り返し同じ地域を訪れる理由になるのではと考えています。単なるネットで調べた観光ではなく、地元の人だから知っている魅力に触れることは価値ある体験です。そこでも議論を進め、気づけば仲良しになり、また同じコミュニティでワーケーションしよう、という次回企画にも繋がります

この a, b の組み合わせを設計出来れば、東京のビジネスパーソンが中期的に同一地域に訪れてワーケーション + 地域副業をするというフローが組めるのではないか、と考えています。東京のビジネスパーソンが魅力的だと感じる事業を副業でサポートする形ができれば、日本の各地の事業・資源が活かされた持続可能なまちづくりへと至極自然に発展していくのではないでしょうか、と妄想が止まりません。


そして、2019年9月当時、最大のハードルだと考えていた「c. テレワークで本業の対応が可能な人があんまり居ないんじゃないか」は、直近大きく解消されようとしています。テクノロジーによる働き方の進化はこれまでも少しずつ進んできたかと思います。今年は、不可抗力含めかなりスピードアップしており、持続可能で地域経済に貢献するワーケーションが広く受け入れられる水準に達したかと思います。


地域側としては、きっかけとなるワーケーションの音頭を取る自治体さんがいればプロジェクトは進むと考えています。


参考)大分カイコウという取組み、

大分県の「大分カイコウ」という取組みは、ワーケーション起点で地域経済を盛り上げるフローに相性が良く、是非今後のワーケーションの展開を牽引頂きたいと願っています。他の自治体さんも参考にされると良いかと思います。

先日、大分カイコウ運営の方々とディスカッションする機会を頂きましたが、下記A, Bが既にあるので、後は足下状況踏まえですが、ワーケーションを実施すれば、大分カイコウもさらに大きな取組みになるんじゃないかと思います。

A. 東京開催の大分カイコウサロンで、東京のビジネスパーソンコミュニティ形成が出来ており、今後も拡大可能であること、

B. 大分開催の大分カイコウCampで、東京のビジネスパーソンと大分の地域事業者が会う場があること、




WorkTechスタートアップとして目指す方向性

足下、オフィスの意味が急激に変化してきています。「出社して働く場」から「コミュニケーションを取る場」にシフトし、オフィスの活用方法の議論が各所で起こっています。この変化はテクノロジーの進歩の過程で不可逆の変化であると考える方が自然でしょう。

例えば、小規模なオフサイトミーティングの価値向上に合わせて、スノーピークさんのキャンピングオフィスなど魅力的な場も増えると思います。


この流れの中で、東京のスタートアップや大企業から、地域へワーケーションする人が増えれば、実のあるオープンイノベーションも可能なのではと考えています。東京で出会うよりも、東京から隔離された地域でのワーケーションで出会った方が、ビジネス度外視の連携から始まり、今までに無かった組み合わせのイノベーションが実現する可能性があると思います。

また、「テレワーク可能」「副業可能」を打ち出しつつ、社内制度として「ワーケーション」を取り入れる企業は、事業が成長していくという良いループに入るとも考えています。

テクノロジーや新しい革新への挑戦も行う文化であり、働き方の自由度から優秀な人材が集まるから、事業が成長していくだろうと考えていますが、企業が今後目指すべき方向性について、是非議論できればと思います。

日本は季節・地域に様々な特徴がある国なので、地域の魅力を活かした持続可能なまちづくりを色々な人の力で推進することで、より豊かな国になっていくと良いなと日々妄想しています。



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