ジムシャニ9話までの感想&にちかの敗退ENDを読み直した話
こんにちは、パパパです。
ちょいちょい話題になってた「ジムシャニ」、最近シャニマスやれてなかったのですが、流石に気になってちまちま読んでいました。が、特に最近の話が良すぎたのでこちらで感想共有。
この記事はジムシャニ第9話まで、及びシャニマスにちかWINGの内容を含んでいます。まだ読んでない人はぜひ読んでね。
ジムシャニについて
今回の話を機にまた一から読み直しちゃいました。雑感想をば。
1~5話まで
お、はづきさん視点で事務所の日常とか語るのか~~くらいに考えながら読んでました。実際そんな流れでしたし、これはこれでシャニマスの新たな視点って感じで面白かったです。2話のノクチル回とかめっちゃ好き。プロデューサ目線でないアイドルたちの日常って感じで、かつこいつならこうするな…みたいなのをめちゃくちゃ押さえてくれてて、作者さんシャニマス好きなんだな…が伝わってきました。
5.5話~7話:にちか加入&SHHis結成
シャニマスが日常だけで終わるわけがなかった。これより前の話でもちらちら匂わせてはありましたが、やっぱりにちかの話はするんだな~~と。
月岡恋鐘さんの家族の話なども絡めて、にちか加入の際のはづきさん視点の思いがふんだんに盛り込まれているのもよかったです。ゲームでは複雑な感情を抱いてそうな感じはありつつ、実際のところはわかっていなかったので…
SHHis結成からの話はおよそシャニマスでも展開されていた話と同じような形ではありましたが、よりにちかのプレッシャーみたいなものが強調されている形になりました。個人なら自分の責任だけ、ゲームのコミュ上はそれだけでもいっぱいいっぱいだったように見えたにちかですが、ユニットであの美琴さんとWING勝ち進んでいくってなったらプレッシャーもとんでもないですよね…
8話:まさかの過去編
おい!!!!!!!当時誰もが望んでいた過去編じゃないか!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当にびっくりしました。八雲なみについてはどこかで語られることを期待はしていましたが、まさかジムシャニで語られるとは。
そして文章/感情の一つ一つが重過ぎる。天井社長と八雲なみさんの確かな信頼関係も、それがあってギリギリで耐えていた八雲なみさんの葛藤も、バックダンサーの子のセリフも、後に引けなくなり、売れることでしか活路を見いだせなくなってしまった天井さんの後悔にも近い感情も…
天井さん、八雲なみに対してできる限りのことを尽くそうとしていたことがとても伝わります。
「そうなの?」のタイトルを変えろと言われた時の天井さんの顔、「我々の仕事は、人に夢を与えることだ。違うか?」と言われた時の複雑な感情、そして責任感からか、タイトルの変更を「…………私の意向だ。」と言ってしまう天井さん。
ボタンの掛け違い1つ、何かが少し違えば、八雲なみが天井Pと共に笑えている姿があったかもしれないと、そう願わずにはいられません。
9話:WING敗退
前編
天井↔八雲と対照的か、はづき↔にちかの視点が中心にWING決勝について物語が進んでいきます。当然なみさんとにちかの立場は全然違うものではありますが、自分の足で立てているかどうかもわからないほどに限界なにちか(なみ)と、限界であることに気付きながらも見守ることしかできないはづき(天井)がすごく、残酷です。本人の努力もあり、注目のユニットになれていること自体、果たしていいことなのか…
中編
奈落。このコマがきた瞬間、心が揺さぶられました。マイクを落としてしまったが、掴み直して心からの叫びを表現する演出(あと歌詞)。もしかして、上手くいったのか…?と淡い期待をさせておいてからのーー
ノー・カラットのコミュを思い出した方も多いかと思います。そして奈落になぞらえたゴミ箱の中に捨てられる練習靴。にちかが自分を責め、憧れがもう叶わなくなってしまった諦念を感じました。
そしてはづきさんの心中も語られます。にちかがアイドルであろうとなかろうと変わらずそばにいる。自分までアイドル七草にちかであることを応援してしまうと、アイドルでなくなってしまった七草にちかの居場所がなくなってしまう。そう考えてのことだったのでしょうか。
はづきさん、にちかがアイドルをやることについて、こんな風に考えてたんですね…決して応援していないわけではない、でも見守ることしかできない。自分の気持ちは押し殺し、自分がにちかのためにできることをやっていく姿は、在りし日の天井さんと重なる部分があるのかもしれません。
最後のページのあおり文、「これはアイドルを”輝かせる”ものの物語」っていうところが最高ですね。天井さんや美琴さんの後押しもあり、駆け出すはづきさん。たまには自分のやりたいことを突き通してくれ…
後編
泣きながらこんなことを思わないでくれ….
美琴さんの足を引っ張ってしまったこと、アイドルになれるチャンスをつぶしてしまったこと、それでもアイドルであることを諦めきれないこと。このシーンだけで、にちかの並々ならないアイドルへの思いがうかがえます。
言えたじゃねぇか…
はづきさんからのアイドル七草にちかに対するほんとうの言葉。これを言えなかった理由もにちかを想っているからだと思いますが、ずっとにちかのファンだったんですね。
ここのにちか、すっごくいい顔をしている。しかもこれ、なみちゃんでもダメだったからのアンサーとしてにちかから出た言葉なんですよね。もっともにちかの近くで応援してきたファンを笑顔にさせるのは、誰かの模倣ではなく、にちか自身の言葉でした。まさかムキムキにちかでこんなに感動するときが来るとは…もうなんかいろいろ最高でした。
にちかWINGについて
流石にジムシャニ良すぎたので、ちょっとにちかのWINGコミュ、及び♡まっクろはムウサぎ♡のTrueコミュを読み直すなどしました。
敗退コミュ(当時の感想)
もうずっとWINGを勝ち上がる度につらそうにしているにちか。改めてみても、WING敗退すると完全にバットエンドルートみたいな感じで、完全にアイドルであることを諦めるストーリーになっていると感じていたので、当時はかなりつらい、かつ異端なストーリーだと思っていました。
他のアイドルのWING敗退コミュは、この敗北を乗り越えて前を向こう、といった形のストーリーばかりだったのに対して、にちかだけは明確に道が閉ざされてしまった感じ。でも段階が進んでいくにあたってどんどん追い込まれていくにちかに対して、敗退してアイドルの道から解放されたのは、一種の救いみたいなようにも見えました。
優勝コミュ(当時の感想)
いや、嬉しいんですけど、嬉しいんですけど…!!
めちゃくちゃ限界じゃないですか。この、「アイドルじゃないと私じゃない」みたいな感じ、このにちかからアイドルを取ると何が残るんだと思わせるような感じ。これがはづきさんが危惧していた姿なんじゃないか?とも思ったりしました。これはハッピーエンドなのか…?
でもそのあと、ちゃんとなみちゃんの暗い部分の可能性にも触れ、なみとにちかが同じ道に行かないような示唆もあり、にちかがただなみちゃんの後を追うだけではない、未来を広げてくれる可能性があり、やっぱりこっちが正道なんだろうなぁ…と当時は思いながら見ていました。
改めて読んで
当時は明確に、敗退がBad、優勝がGoodのルートみたいな感覚を持っていました。(し、明らかに敗退ENDはこれからの道を閉ざす書き方でした。)
ただ今回のジムシャニを読んで、はづきさん視点からのアイドル七草にちか、そして敗退してしまったあとのにちかの感情を見れて、WING敗退してしまったルートでも、にちかとはづきさんへの救いが見れた気がします。なんならはづきさんの気持ち的には、にちかが敗退したことでやっと言いたかったことが言え、家族としてファンとしての気持ちを整理できたのではないかと。
まさか3年越しにこんなものが見れるとは…ジムシャニ最高でした。ちょっと他のコミュも改めて読んでみると、また新たな解釈の発見がありそうです。
ジムシャニのこれから
どうなるんですか??
SHHisとしての今後の活動や、それこそルカとのいざこざなど、七草にちか視点ではまだまだこれから波乱万丈ではありますが、七草はづき視点でというと、今回の話でにちかとの向き合い方にはひと段落着いたのではないかと思います。
今後どんな風に話が展開されるのか…まだまだ楽しみはたくさんありますね。
またオタクの長文章を書いてしまいました。ただ最高であったことだけは重ねてお伝えしておきます。
最後に、でっっっっっかい家を建てて家族と暮らしてくれ、にちか………….