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「PdMO」と「アジャイルなプロダクトづくり」

 最近、熱をあげているプロダクトマネジメントオフィス(PdMO)についての勉強会を開いた。考え自体は、もう数年前からパブリッシュしているものだが、ここにきて「PdMOに向き合わない日はない」という状況になっている。価値創出と組織変革の2つの文脈が交わるという点で、かつ現代組織が抱える負債をいなしつつもプラクティカルに取り組めるという点で、私と周辺にとっては欠かせないものになってきている。

 例によって、ここ数年の取り組みから一定の蓄積が得られてきたので、言語化しはじめている。先日の勉強会はその一端になる。こうした機会をあえて置くからこそ、立ち止まってふりかえり、考えを整理し直すことができる。皆さんのためと思いきや、自分のためにもなっている。

 PdMOの概念化は現在進行形である。日々アップデートや追加がなされる。必要な概念ほど、新陳代謝がはやくなる。そして、既に存在しているほかの概念との繋がりがするすると見出されていく。これまでのナレッジと地続きを感じるほど、手応えが得られていく。

 あくまで現時点での、区切りをつけてお話した。

 PdMOは組織の「芯」になりえる可能性がある。私が次に検証していくのは、この点になる。PdMOが価値創出と組織変革を交差させ、変化の「センター」になっていく、その可能性を感じている。

 ただし、PdMOが機能するためにはさらにその前段階の状況が必要になる。組織の中で、そもそもプロダクトづくりが始まらなければ、マネジメントする対象が無い。一つのチームからでも、正しいものを正しくつくる、という先端が開かれていく必要がある。

 「組織を芯からアジャイルにする」や「これまでの仕事 これからの仕事」といった、組織論・仕事論に振りながら、なぜまたプロダクトに言及するのか。その意図はここにある。アジャイルなプロダクトづくりを始めよう。

 ここまでいくつかの書籍を書き、概念をつくり、実践と展開につとめてきた。自分自身の中で、それぞれが繋がり、もう一つ大きな力になっていく。そういう感覚を覚えている。

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