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自分の「運用」をつくる5つの問い

市谷 聡啓 (papanda)

 人というのはせいぜい物事を二項に分けて整理するのが限界で、それ以上になるととたんに見えなくなってしまうところがある。二項整理は二項対立が起きやすく、むしろミスリードを招きやすいから厄介だ。

 だから、予めのフレームを用意しておくというのには価値がある。物事(仕事や関心)にフレームをあててみて、捉え直すことを習慣として持つようにする。重要なのは、そのフレームを一つではなく複数用意するというところ。例えば、いくつか例をあげてみる。

いつ問うか(時間軸)

 ピンポイントの1時点ではなくて、ここでは「頻度」を取り上げたい。どのくらいの間隔で自分の取り組んでいることを捉え直すか。毎日?毎週?毎月?

 動きが激しいテーマ、状況変化が頻繁に生じて認識が追いつかない仕事ほど、間隔は短くしたい。

何を問うか(対象軸)

 問い直す対象を意識的に捉え直せるようにする。例えば、自分自身についてのことであれば、目先の一つの仕事だけ考えていれば良いわけではない。今自分ができることは何か。そして何のために何を目指すのか。チームで仕事しているならばその運営だって対象になる。

 そう考えると考える領域はかなり広がる。一度にすべてのことに同じ労力で向き合うのは難しいので、自分だけのバックログ(取り組みリスト)を作りそのメンテナンスを行うことにする。

どこで問うか(場所軸)

 まさしく物理的な場所も対象となるが、ここでは「曜日」をあげたい。どこで(どの曜日で)問うのか。平日のうちの月曜日と金曜日では、問う場所としてどちらが適しているか。むしろ休日の方が良いのかなど。

 私の場合は、土曜日の朝に置いている。一週間をふりかえるタイミング的な観点と、時間を十分に取れることからここにしている。…というつもりだったが最近は日曜日の朝に組むことも増えている。どうも金曜からの地続きで考えるよりも、1日空白を置いたほうが良い気がしたからだ。

誰と問うか(相手軸)

 自分ひとりで問うのか、他の誰かと問うのか。この軸も正解があるわけではなく、ただ選択肢が存在する。

 自分ひとりで問う時間をつくることも必要だ。さらに「自分」自身が複数ある場合もある。チームや組織のリーダーとしての自分、個人としての自分など。それぞれで見方が異なることがある。

 自分ひとりは所詮自分で認識している「見方」しか引っ張り出せない。仕事をともにしている人と問う。あるいは、全く仕事とは無関係の人と、仕事に近いところのテーマについて向き合ってみる。いずれも意味がある。

どのように問うか(手段軸)

 どうやって問うか。手段としてのフレームは無数にある。ゴールデンサークル、仮説キャンバス、インセプションデッキ、SWOT、バランススコアカード。フレームマニアを目指す必要はないが、それぞれの道具の使い所を把握しておき、その引き出しを持っておくのはなんだかんだ有効だ。

 どれもこれも予め決めておくことが大事。そういう意味では「何のために問うか」はあえて挙げていない。問うための理由がなければ問わない、とは逆で、常に問う習慣を前提として置くためだ。

 というわけで、あるテーマについてそれぞれの軸を組み合わせて運用パターンを作ってみよう。自分自身に関するテーマと、誰かと一緒に臨むプロジェクトでは組み合わせ方が変わるはずだ。自分(たち)の運用を、自分(たち)で決めるのだ。

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