discordで、同じフロアにいて「ちょっといい?」と話しかけるあの感覚を思い出した。
いよいよリモートワークが増えてきた。年季の入った組織でも、なし崩し的に(備えなく)、全員フルリモートへ突入、という潮目になってきている。現場、組織運営としてはここから正念場に入っていくことになるだろう。
私も6年フルリモートワークの会社を運営してきたが、どちらかというと1日中現場を回っているか、ミーティングをこなしているかが多く、1日中自宅に座り続けるということがなかった(だから今回紹介するようなツールがの必要性が低かったのだ)。今は、1日自宅に座って、自宅からミーティングを開催したり、ワークをしたり、というモードに移行してしまっている。
そうした状況に変わると、他人とのコミュニケーションコストの高まりをどうしても感じてしまう。slackはあるが、テキストですべてを文字化してやりとりするのは現実的ではない。口頭のコミュニケーションもはさみたくなる。だから、まず時間が空いているかslackかメッセかメールで確認し...タイミングを調整し...zoomのurlを送り...時間になったらミーティングを開くということを繰り返すことになる。するとどういうことが起きるかというと、しょっちゅうにらめっこする相手がgoogleカレンダーになる。
という煩雑さ、そしてそれ以上に孤立感を解消する手段になりそうなツールに出会った。いや既に出会ってはいたので、再発見した。dicsordだ。
もちろんご存知の方も少なくないだろう。私も、一時期slackを置き換えられるツールを探していたことがあり、既にアカウントを作っていた。その頃は、ぼっちだったこともあって気が付かなかったが、discordはボイスチャットの使い勝手がとてつもなく良い。
特定のチャットに行けば、そこにいる人達とのボイスチャットが始まる。
この画像でいうと「ぱんちゃんのへや」へ行くとpapandaユーザーといきなり会話を始めることができる。この会話を始めるコストがとてつもなく低いのだ。そう、まるで同じフロアにいて「ちょっといい?」と話しかけるあの感覚。zoomのあの調整がゼロ。実に気持ちが良い。それにチャンネルの移動が、物理的な空間(カフェブースから屋上へとか)の移動を連想させて、そういった感じがまた楽しい。
これは、物理オフィスがなく、チャットがオフィスになっている者からすると、ちょっとどころではない回顧感がある。そうそう、会社ってこんな感じだったよね!
もっともこのユーザーは今は耳(ヘッドフォン)も口(マイク)もミュートにしているので、会話が始まることはない。もちろん、こうした機能は必須だ。「みんなの空間の中にでも、自分の空間を作る」ことができなければ、現代においてはナンセンス。ボイスの他にもテキストチャットもある。ワークに集中しているときはこっちからのmentionが有効そうだ。
感覚的には、slack + zoom = discord。discordのサイトに行くと「Skype、TeamSpeakの時代は終わりを告げた…!」と書いているが、感覚的にはslackも終わるかもしれないとさえ思えた。
とはいえ。まだ私自身はdiscordでの運用をじっくりやったわけではないので、利用感や工夫なんかはまだこれから。すでにいろいろと知っている方がいたらぜひ教えて下さい。
私が一つ言えることは、ぼっちのうちではdiscordのありがたみは分からんかったということだ。そりゃそうだ。
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