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贈り物によって憑いてくる霊的な何か

贈り物をすれば、いつか返してもらうことを期待してしまうし、逆に贈り物をもらえば、いつか返さなければならないという気持ちがいつまでも憑いてくる。


特に、地方はこの贈り物文化が色濃い気がしている。


なんでだろうと考えたときに、地域に閉じて経済が回っていることを理解しており、何か恩を売っておくことで、自分の仕事の顧客になってもらいやすい動機を作ったり、何か仕事でピンチになった際に、頼れるようにしておく、ということなのかなと思う。


また、仕事で重役相手になったりすると、手土産的や、会食をごちそうしたりするのも、こういった理由なのだろう。


つまり、贈り物によって、相手に対して、いつか助けて来させるような何かを取り憑かせる。


これが良いとか悪いとか考えても仕方がないので、利用することを考えた方がよいのかもしれない。


いくらこの贈り物が嫌いとか、やりたくないと言ったところで、住所が割れてしまえば、事前承諾なしに、送られてくるものだからだ。


逆に何かお礼をする場合、物である必要もない場合もある。
例えば、企業の社長が野球の観戦チケットを従業員社員に振りまく、といったことの見返りとしては、従業員家族からありがとうと感謝を伝えることで、社長の顕示欲や承認欲が満たされ、十分だと思う。


この構造を、チケットが売る側が利用すれば、チケット販売の営業に繋がると思う。


いちいち、この贈り物に返さないといけないから嫌だなぁ、と思う気持ちを持つのは、自分ではコントロール出来ない事象なので、損をしているな、と思ったので、これからは、適度に贈り物に対しては、返礼しつつ、自分も適度に利用させてもらおうかなぁと思う。


ポイントは、必要になるまで見返りは、期待しないことかなと思う。期待してしまうと、期待していた期間は、精神は疲労する一方だし、見返りをもらってしまっては、恩は清算されてしまい、消滅してしまいかねない。

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