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舌の下を使う時

意識的にそうすることなんて、普通はない。

口内炎ができてしまって痛くてしかたがない、とか、
ご飯粒が一粒入り込んでなかなか取れない、とか、
そういう時に自分の中で話題に上るくらいで。

しかし、いま私は舌の下を使っている。

1日3回、2粒の舌下錠を舌の下に入れているのだ。

胃を通って小腸や肝臓に届き、そこで有効成分が分解・吸収されて血管を通って患部に届くという飲む薬に比べると、口の中の血管から直接吸収されて患部に届くので、作用するまでの時間がとても速いのが舌下錠の特徴、らしい。

狭心症の発作が起こったときに使用するニトログリセリン、これまでは皮下注射が主流だった花粉症やアレルギー性鼻炎のなどの治療薬、また痔の薬など、一部の薬に舌下タイプがある。

私がどの薬を飲んでいるかはご想像にお任せする。

この舌下錠、完全に吸収されるまでに長いと30分程度かかるため、その間ずっと舌の下にご飯粒がはさまったような違和感を感じたままになってしまう。
もちろんその間は水を飲むこともできない。

苦かったりピリピリするわけではないが、普段何もないところに何かがある感覚は、微妙なストレスを与えてくる。

これで、目覚ましい効果を感じることができるのなら、その違和感はいくらでも我慢できるのだが、所詮は市販の薬、効いているんだか効いていないんだか、いまいちはっきりしない。

まだ飲み始めて4日しか経っていないので、文句を言うにはさすがに早すぎるということになるんだろう。

舌の下の違和感との付き合いは、まだ当分続きそうだ。



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