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病院→保険薬局への転職②

<前職からの変更点>
・病院→保険薬局
・公休120日以上→10日以上減
・帰宅時間
 18時~22時(業務により差がある)→19~20時台(ほぼ変わらず)
・業務内容(管理職→一般職)
 会議資料作成、薬剤部運営、部下の管理、学術、治験
  →調剤・監査・服薬指導、接客
・給与変わらず

休みが減ったが管理職の時は上層部からの謎の仕事も多く、プレッシャーが尋常でなかった。1日1回は不要と思える会議があった。休みでも呼び出しされたり、オンコールが月の半分はあったため帰宅しても休まらない。常に学術活動、治験、委員会の会議資料作成がのしかかり、実際は心も体も休むことがなかったと思われる。ちなみに会議は早朝のこともあり月に6回程度は業務開始前の時間が使われた。
現在の職場は常に動いており、外来+透析なので忙しさが全国レベルといってよい。
しかし、1回ごとの処方箋が勝負であるため、自宅に帰れば切り替えができ、資料作りや上層部プレッシャーで悩むことはない。そして、処方箋の先に患者がいるということを強く意識するようになった。前職の病院では、調剤→所定の場所へ払い出し→看護師やクラークが取りに来るという流れのため、ほとんど薬しか見ていなかった。むしろ、病院薬剤師の方が患者から遠く、患者のことをみてない状況。ただ調剤するだけで、ファーマシーではなくファクトリーであった。病棟薬剤師としての活動がほとんどできていなかったことが要因だろう。20~30年前の病院薬剤師の業務内容しかできていなかった。

今まで休みが一流企業並みに多かったので、家族との時間が少し減ってしまったようにも見える。正直、有給など休みは取得しやすかったのは確か。でも、どうだろうか。期限付き資料の作成、常にある上層部プレッシャー、プレゼンテーションの緊張、帰宅後もオンコールで縛られて、休めていただろうか。
例えば、前職の一般職との比較なら簡単で
調剤、監査、服薬指導(退院指導のみ)、持参薬確認というのが日常業務。
この業務内容であれば、店舗によるが保険薬局の方がハードであることも多いか。
ノルマもなく、定時にきっちり帰れ、余計な仕事がほとんどない。
これなら辞めない。というか、これだけのポジションを手放し、リスクをとって、転職することは不可能に近い。他でも同じようなポジションはすでに埋まっているからである。
マイナスを強いていえば、給与が上がらないことと知識が偏ることか。
業務よりプライベートをとにかく充実させたい人は良いかもしれない。

自分にとってはどうか?
2週間ほど働いてみて思ったことは、仕事や人間関係の息苦しさのようなものがないということだ。それぞれが時間内を集中して業務を行っている点や記録関係もきちんとしている点などは若い時にイメージしていたコンビニのようにホイホイ薬を出す調剤薬局と少し違っていた。

まだ判断するには早いが、仮に良くない職場だったとしてもここで得たスキルや人脈は無駄にならないということは確かである。特に薬剤師の場合は、総合力の観点からは転職は武器になる。強制的に新しいことを覚えないといけないからだ。もし前職に留まっていれば、自ら進んで勉強しないとそこでは生きていけるが社会に取り残される環境であった。今後、薬剤師の制度が変わり、保険薬局の立場がさらに悪くなったとしても病院経験者であれば荒波にある程度は対応できると考える。

#転職してよかったこと

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