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驚きのスタメンからの勝利 第28節 藤枝対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは、仙太郎です。

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先発メンバーでは驚きがありました。なんとFWの萱沼選手が左SBに入ったのです。確か萱沼選手は中盤で起用されたこともありましたが、SB起用は驚きでしたね。ただ萱沼選手はいろいろなポジションができるので、それほど心配はしていなくて、実際試合でも始めてとは思えない、普通にSBのプレーを見せてくれました。他にも中村選手が今季初先発でトップ下、ヘンリー選手の代わりにウェズレー選手が藤原選手とコンビを組みます。そしてGKはいつもの大西選手に代わり白坂選手が久しぶりの先発となります。いつもベンチで懸命に応援する姿を見せている白坂選手の先発はうれしいですね。昇格の可能性もなくなったので、上野監督はいろいろと試しているのかもしれません。

試合は開始早々からシュートをうちあい前半終了時には両チームとも8本のシュートを打つ乱打戦となりましたが、どちらも決めきれず前半を終了します。

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そして後半開始10分後の55分に、右SBフォゲッチ選手からのセンタリングを中村選手がダイレクトで押し込んで鹿児島が先制します。このフォゲッチ選手のセンタリングも素晴らしかったですね。中村選手が試合後のインタビューで話していましたが、サイドからのセンタリングはファーを狙う約束になっていたようです。

中村選手をマークする相手SBのポジションが悪く(本来CBのライン(上図の黄色丸)まで下がらなければならない)、中村選手がプレーできるスペースを空けてしまっています。そこに中村選手が先に動いて入っていったので、SBはついて行けずにフリーでゴールとなりました。ただこの得点、センタリングのフォゲッチ選手も得点決めた中村選手も素晴らしかったのですが、フォゲッチ選手にパスを出した中原選手が素晴らしかったので、ぜひお伝えしたいです。

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まず中原選手がボールを受けた時点で右サイドにスペース(上図の黄色丸)がありフォゲッチ選手がいることを認識していたと思います。ただ藤枝の選手が中原選手の右側からプレスを掛けていたので、普通ならそこのスペースを認知するのは難しいですし、相手がいるのですからパスをすることは普通はできません。これを中原選手が浮き球を使ってこの問題をクリアしたことが創造的で素晴らしいプレーでした。この中原選手の浮き球のパスがなければこの得点はなかったので、この試合唯一の得点の半分は中原選手に与えたい気分です。

また中原選手にパスをした中村選手ですが、萱沼選手が縦にロングボール入れて、そのクリアボールを前にフォローした中村選手が拾って中原選手へつないだところから、決まったゴールなので、この中村選手のサポートも素晴らしかったと思います。

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CBの藤原選手も地味で目立たないながらもいいプレーがあったので、触れておきます。これは藤原選手がパスの処理を誤り、藤枝の選手にボールを奪われて決定的なピンチになる場面です。ボールを失った藤原選手ですが、その後は全力で追い上げて、相手をサイドにドリブルさせます。これはとても重要なポイントです。もし藤原選手が少しでも手を抜いて走っていたら相手選手は中へドリブルして、正面からシュートを打つことが可能です。そうなるとGKの白坂選手がセーブするのは難しくなります。

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この時、藤原選手が全力で追いかけたおかげで相手はサイドにドリブルをせざるを得ず、結果としてシュートコースは限定され白坂選手はシュートを防ぐことができました。サッカーの場合、得点が少ないですからこういう地味なプレーが勝利へとつながるプレーとなります。

そして今週も三宅選手が素晴らしかったですね。この日は右のWGでの先発でしたが、個人での突破を見せてくれていました。以前は右のWGで先発しても、あまりいいプレーができていなかったのですが、最近先発が続いていて、高いクオリティのプレーを見せて今や鹿児島の攻撃の中心と言ってもおかしくありません。自信がついて右のWGでのプレーも切れが見られます。ただ三宅選手は素晴らしいプレーヤーなので、スペースが限定されるサイドよりも、中央で使った方が活きるのではないかと思います。このあたりは監督の好みもありますよね。

久しぶりの先発だったGK白坂選手もいいプレーを随所に見せてくれていました。決定的なピンチもセーブして勝利に貢献してくれました。これは言葉にすると簡単なのですが、いつ試合に出るかわからない控えのGKが集中して練習するのはむずかしいものです。しかしこの日の白坂選手のプレーは、彼が日頃から高いクオリティの練習をしていることの証明になる素晴らしいプレーだったと思います。

いつもあまり触れないのですが、中原選手は安定の好プレー連発でした。ボールをショートパスでつないでビルドアップする戦術をとるチームはこのボランチの選手の質がとても重要になります。相手はこのボランチへのパスを狙っています。なのでここでボール取られるといきなり大ピンチになるのですが、中原選手は決して大きい選手ではありませんが、ほとんどボールを失うことがありません。毎週、高いレベルのプレーを見せてくれるので、あまり触れませんが、先発を続けいることからもわかるように、鹿児島にはなくてはならない選手です。

さぁ、今シーズンもあと残り2試合。次は最後のホームゲーム。酒本選手の引退セレモニーも予定されているので、なんとか勝ってお祝いしたいですね。

それではまた来週お会いしましょう。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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