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選手からの贈り物

コロナウィルスが大流行している状況ですから、3月以降は我々のクラブも開店休業状態な訳ですが、そんな中でも3月の半ばに6年生を送る会を屋外の公園でやることができました。

例年うちのクラブではコーチから選手へ、選手からコーチへメッセージの交換をするのですが、そこでとてもうれしいメッセージを選手からもらったので紹介させていただきます。

そこには次のように書かれていました。
(小学生なので多少言い回しや誤字脱字等は修正しています)

コーチへ
どんな時でも選手の意見を尊重する。
という点でとても素晴らしいと感じました。
例えば質問をコーチから受けて間違った答えを言うと
「そうだよね。それもあるよね」といつも意見を尊重してくれました
6年間本当にありがとうございました。

これまで毎年、卒団する選手からメッセージをもらっていますが、こんな感じのメッセージをもらったのは初めてです。
普通は、練習を教えてくれてありがとうございましたとか試合に来てくれてありがとうございましたとかの内容が多いのです。

このメッセージを見て、私はとてもうれしかったです。
私は練習中にフリーズするときに必ず選手に問いかけるようにしています。
どうして今のプレーはうまくいかなかったと思う?と。

そうすると子供から色々な意見が出てきます。
もちろん小学生ですからいつもいつも正しい答えが出てくるわけではありません。恐らくほとんどの答えは間違っているでしょう。

でも私はそういう時でも決してその答えを否定したくはありません。
なぜなら答えを否定してしまうと次からなにも言わなくなるからです。

今の子供だけではなく大人もそうですが、間違うことを極端に恐れているように感じます。


でも間違って良いのです。
間違うから成長するんです。
間違うから覚えるんです。

少し思い出してください。

自分が間違えて覚えたこと。
人から教えてもらって覚えたこと。

どちらの方がより記憶に残っていますかね。
私なら前者ですね。
みなさんもそうではないですか。

だから私は子供達にたくさん間違って欲しいんです。
だから私は子供達がたくさん間違っても、それを否定したくはないんです。

自分の意見を言うこと、それは間違えるリスクを取ると言うことです。
これってまさしくサッカーそのものではないのでしょうか。

彼はどちらかというと、自分自身が納得しないと梃子でも動かないタイプの選手でした。
だから指導者のタイプによっては、扱いにくい選手だったかもしれません。

でも自分にとってはとても素直でニコニコしている子供だった記憶しかありません。試合や練習では人一倍集中してプレーしていました。

だからそんな選手にこのように褒めてもらえたことが素直にうれしかった。

その思いを少しだけ共有したいと思い、ここに書かせて頂きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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