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昇格戦線に生き残った鹿児島 第27節 鹿児島対長野

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。0−6と今シーズン初の大敗した鳥取戦からわずか1週間。連敗は避けなければならない長野戦を振り返ってみましょう。

https://youtu.be/e0IpE7czHzI

先発メンバーで一番の心配は広瀬選手が戻ってくるかどうかでしたが、なんとか戻ってきてくれました、そして両SBが薩川、木出、右のウィングに牛之濱選手が入りました。

鹿児島対長野 スターティングメンバー

前半は鹿児島優勢でした。長野は有効な攻撃ができず、先週崩壊した鹿児島の守備が安定していました。やはり広瀬選手が入ると守備面でもビルドアップ面でも安定します。この試合の鹿児島の目的のひとつは守備を安定されるというのがあったので、その面ではうまく行ったと思います。鹿児島はチャンスを作りながらも決められないまま前半の終盤になり、このまま0−0で後半かなと思った43分に鹿児島にゴールが生まれます。

中原選手から右SBの木出選手に長いパスが出て、木出選手がフリーでボールを受けます。この時、木出選手は1対1で仕掛けることを選択せず、アーリークロスを上げます。これに逆サイドから詰めてきた米澤選手が有田選手ばりのすらしたヘディングをして、それがネットに吸い込まれ前半終了間際の時間に鹿児島が先制します。

木出選手の的確な判断と技術で鹿児島が先制した場面。中原選手からのロングパスで一気に前進した鹿児島に対し長野のDFラインは戻りきれず、しかも直前に有田選手がボール受けに下がったときに長野のCB二人がそれに反応して前に出たことで、GKとの間に大きなスペースがある。木出選手はそのスペースにアーリークロスを上げた。米澤選手をマークすべき選手は後ろにいて米澤選手をフリーにしている。

後半に入ると長野が反撃にでて連続してCKを得ます。そうして長野が押し込む展開のなかで53分に同点ゴールが決まります。これは鹿児島の先制点と同じ展開で長野の宮坂選手からのサイドチェンジのロングパスで大きく前進しますが、薩川選手の対応が遅れたところを中に切り替えされてシュートが決まります。

ロングパスが通った瞬間、薩川選手はゆっくり走っている。恐らくボールがゴールラインを割ると判断したのではと想像している。オフサイドだと判断していれば線審に対してアピールするはず。なので薩川選手はボールへの寄せが遅れゴールを決められてしまう

これで試合は振り出しに戻りますが、この日の鹿児島はここから守備のフェーズでは4−4−2にして守備が安定し、攻勢を再開します。74分と82分に続けてセットプレーから得点しリード。そしてロスタイムの91分には見事なカウンターからとどめの4点目を得て試合を無事に終わらせることができました。

鹿児島の2点目のシーン。一番外側にいる小野寺選手が相手のマークを外してフリーになっている。小野寺選手は前回のロメロ・フランク選手のゴールをアシストしたときも、自分がゴールをしたときも、この外からマークを外してフリーになっていて、マークを外すのがとてもうまいと思います


鹿児島の3点目のシーン。木村選手のフリーキックを米澤選手が相手DFの前に走り込んで、ヘディングで合わせてゴール。このヘディングも先制点同様かなり難しいシュートでした。あまりヘディングは得意ではないかと思っていた米澤選手の意外な技術でしたね


とどめの4点目のシーン。この得点のキープレーはこの米澤選手のプレー。最初サイドでボールを受けた米澤選手は中にドリブルを開始。これにより長野の選手は中央を守る必要があり、サイドのスペースが空く。そこに最初中にいた渡邉選手が米澤選手が中にドリブルするのを見て、サイドの裏のスペースへ走り抜け、そこにパスが出て一気にボールは前進する。逆サイドではゴールを決める薩川選手が全力でダッシュしている。今までだと米澤選手はそのままサイドでドリブル突破する傾向がありましたが、この時はセオリー通り中へドリブルすることにより長野のDFを混乱させました。ただ長野の米澤選手へアプローチした選手ですが、数的不利な場合はボールにアタックするのではなく、下がって裏のスペースを守るのがセオリーですから、これは判断ミスでしたね。これで鹿児島は2対1の数的有利な状況を作ります
2対1の場面で長野の一人残ったDFがボールに行くでもなく、薩川選手をマークするわけでもない中途半端なポジションを取った。それを見た渡邉選手は中に走り込む薩川選手に見事な浮き球のパスを通す。グランダーのパスだと長野にカットされる恐れがあったので、浮き球を選択したと思われます。ダイビングヘッドに最適な高さのボールで、薩川選手のダイビングヘッドも見事でした。今年の鹿児島のカウンターの中で一番のできだったと思います。練習でもここまで見事には決まらないと思います。

こうして大敗のあとの試合を快勝した鹿児島ですが、心配な点が一つ。広瀬選手が試合終盤に怪我をして交代したんですよね。鹿児島の練習の写真にも広瀬選手が写ってなくて、かなり心配な状況です。週末は広瀬選手抜きの布陣を考えないといけないですかね。考えてたくはありませんけどね。

この試合、牛之濱選手の積極的なプレーが目に付きました。得点にこそ絡めませんでしたが、シーズン前半はシュート打てる場面でもパスを選択するなど、プレーに積極性が感じられなかったのですが、この試合はドリブルやシュートも仕掛けていてよかったと思います。あとはゴールが生まれれば完全復活なんですけどね。

右SBの木出選手も良かったです。先制点に絡むだけではなく、守備でもいいプレーがありました。星選手とは違うタイプなのですが、右SB問題は解決できそうです。

そして3得点に絡んだ米澤選手は定番ですが、素晴らしかったですね。特に最後のカウンターの場面のプレー選択は満点です。この試合で2得点を上げた米澤選手はゴールランキングでも12得点で3位に浮上。有田選手1位と米澤選手3位で上位を分け合っています。

それでは週末はアウェイのの横浜戦でお会いしましょう。
私も応援に行けるかなあ
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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