逆転快勝したけど課題もあるよね 第四節 鹿児島対千葉
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
ホーム俺たちの白波で開催されましたジェフユナイテッド千葉戦を振り返ります。
前節、いわきに惨敗したのでメンバー変更があるかと思っていましたが、やはり先発メンバーを代えてきました、大島監督。左SBに外山選手、FWに藤本選手を入れてきました。狙い的には左サイドの守備強度を高めるのと、千葉の裏のスペースを狙いたい意図があったのかなと推測しました。
【鹿児島ユナイテッドFC】
キックオフ直後から、千葉の守備強度が高く鹿児島はボール前進させるのに苦労します。15分くらいまではほぼハーフコートゲームの様相でした。
いわき戦に続いて、この日の千葉もCBやボランチの田口選手からのサイドチェンジのパスが右サイドに何回も出ていたので、これは千葉のチーム戦術として狙っていた形だったのでしょう。そして実際、それで大きく前進を許していたので、とても有効な戦術でした。それを防ぐために鹿児島が前からプレス行くと、間延びしたライン間を利用されボールを前進されていました。
左CBの佐々木選手や田口選手から斜めのサイドチェンジのパスが通り、ボールサイドに寄せている鹿児島が空けた逆サイドにボールを展開されて、ボールを前進されていた。これは千葉の狙った形だったと思います。
ただこの日がいわき戦と違ったのは、ゲーム途中で外山選手が対応したことです。最初は中に絞っていた外山選手ですが、何回かサイドチェンジされるとポジションを少し外に置き、パスが出た瞬間に予測して早く寄せることによりヘディングでクリアしたり、パスが通ってもすぐにプレスを掛け簡単に前進を許さなくなりました。
試合の開始時点で鹿児島は藤本選手のワントップだったので、相手が二人のCBでビルドアップ開始するとプレスが掛からずに、ロングボールを許していたのは、先週と同じでした。
さて最近、少し不安定なプレーが見受けられる泉森選手。
前半8分 田口選手の無回転ボールをキャッチしにいってファンブル、ゴールネットを揺らされますが、これはオフサイドに救われます。センタリングに出る出ないの判断にも、少し迷いが見られます。恐らく彼は人生で初めてプレーするのに怖さを感じているんじゃないですかね。
ただ彼のすごいところは、この後は無回転ボールにも対応して素晴らしいセーブも多く見せました。ただGKはその特性上、どんなにスーパーセーブを連発しても、ひとつのミスで失点すれば責められる難しいポジションです。
もっとも彼の場合は、Jリーグの試合に出始めてまだ間もないですし、経験不足は否めません。さらにJ3とJ2でシュートやセンタリングのクオリティも格段に上がってきます。そんな中で若い彼がプレーするのは難しいでしょう。なのでGKコーチと二人三脚で成長してもらいたいと思います。
また彼の特徴であるロングボールの正確性も最近はなりを潜めています。彼のロングボールを警戒した相手が彼にもプレスを掛けてきていて余裕のない状況で蹴れされているのもひとつの要因かなと思います。
この日の藤村選手は4得点中、3得点に直接絡む大活躍でした。シーズン前から彼のプレーは楽しみでしかなかったわけですが、本領発揮でした。彼は今年から鹿児島に加わったのですが、もう何年も前からいるように思えるくらい鹿児島のサッカーにフィットされていますね。技術的にも上手いですし、判断の質も高い上の、さらに長距離ダッシュを何回も繰り返すことのできるフィジカルも持っています。本当にいい補強でした。
【ジェフユナイテッド千葉】
全体的にみんな技術的に優れています。
トラップとかピタ止めできますし、浮き球の処理もいいですね。
千葉は想定よりもロングボール多いなと感じました。ただショートパスでのビルドアップができないわけではなく、鹿児島が前からプレスに行くと、間延びしたライン間を使いボールを前進させていました。この辺りはよくトレーニングされているなと思いました。
ただ基本的に攻撃はサイドからかボール奪取のトランジションからのカウンターが中心で、中央からは田口選手のミドルシュートとなります。
ただこの田口選手のミドルシュートなんですが、めちゃくちゃ精度が高く、しかも無回転ボールと曲げるボールを使い分け、左右で蹴れて、ほとんど枠の中か外れてもギリギリというクオリティなので、かなりの脅威でした。正直、J3だとミドルシュートはほとんど枠を外れるので、打たせとけばいいのですが、この精度にはJ2を感じます。
千葉はボールの前進は問題ないのですが、最後の崩しのアイディアが不足しているかなと感じました。
もちろんトランジションからのカウンターやサイド攻撃がチームとしての戦術なのでしょうが、これで中央からの攻撃も追加されると対応がさらに難しくなります。
守備時は、強度も高く鹿児島もボールを前進させるのに苦労したのですが、ボールに二三人寄るのでそこでボールを取れればいいが、そこを突破されると裏のスペースが大きいので苦労します。当日は気温も高かったので、守備強度を高いレベルで保つのも課題ですよね。
【総 評】
さすがにJ2上位候補との戦いで苦戦しました。スコアは4−2なのですが、そこまで差があったわけではありません。
両チームとも守備強度が高く、トランジション合戦の様相でした。
鹿児島が1点目と2点目をボール奪取から取りましたが、千葉のカウンターに関しては鹿児島はうまく対応できていたと思います。ただサイド攻撃では二点やられましたけどね。
逆転勝ちはしたものの、またも先制点を取られたので課題は残りました。
いつも4点取れることができないわけではないので、そこは修正が必要です。
ただ高いプレー強度は出せていたので、そこは良かったです。
次の試合は、アウェイの大分戦になります。
現地応援に行かれる方、応援よろしくお願いします。
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