練習メニューの考え方 3

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前回、ひとつの練習でひとつの課題を解決するという話をさせていただきました。

だから以下に述べるような練習メニューは私はあまり好きではありません。

ウォーミングアップ:リフティング
練習1:ドリブル突破
練習2:シュート練習
ゲーム:8対8のゲーム

ここには、この練習で解決したい課題を見つけることは難しいですよね。
例えばポゼッションの練習する時は次のような練習メニューも考えられます。

ウォーミングアップ:4対1鳥籠→4対2鳥籠
もしくは徐々にスペースを狭くする事により難易度を上げる
練習1:5対3のポゼッション
練習2:8対5のポゼッション
ゲーム:何回パスつないだあとにシュート

ご覧のように最初はシンプルに、徐々に複雑になって、最後にゲーム形式になっていますよね。例えば同じ練習メニューをやっても、選手が上手くできるようになったと感じたら、すぐに難易度を上げる。そうすることで常に選手には新しい刺激が与えられます。

ウォーミングアップで4対1の鳥かごやっても、上手くパスが回っているとみれば、DFを二人に増やすとか、グリッドを狭くするとかして難易度を上げれば、選手はより早い判断を求められます。

余談ですが、ワンタッチやツータッチ制限をつける方法もありますが、私はあまり好きではありません。なぜなら試合ではタッチ数は状況によって変わってきます。タッチ数が少なければいいわけではなく、タッチ数はその状況によって変わってきて、選手はその状況を理解し自分自身で判断しなければならないので、練習でもそのようにして欲しいからです。

ワンタッチやツータッチでパスをして欲しいと考えたのなら、タッチ数が少ないとパスが回らないようにグリッドの広さやDF選手の数、フリーマンの人数を調整して、トレーニングで自分が想定するような状況が発生する様に練習をオーガナイズします。

話を元に戻しますと、上手くできている練習を続けていても、選手はうまくなりません。だから練習がうまくできていれば、すぐに難易度を上げるようにして負荷を強くします。

これが完璧な練習メニューというつもりはありません。ひとつの考え方として捉えていただければと思います。

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