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なぜ藤本選手は得点が少ないのか?

▽藤本選手が得点できない理由
今シーズン、全ての鹿児島ユナイテッドFCのサポーターが、藤本選手が得点少ないのが気になっていると思います。Twitter上でもいろいろな意見があると思います。

私なりに彼のプレーを分析して気になることがありました。以前は彼が得点が少ない理由は、彼のほしいタイミングでパスが出てきていないことだと思っていました。彼は味方がボールを持って前を向くと、裏のスペースにダッシュして抜け出す動きをして、相手DFラインを下げて味方のプレーできるスペースを作ります。

ただ鹿児島の攻撃は速攻型というよりも、遅攻型でじっくりボールを保持して、相手を押し込んで、PA内で崩して得点するパターンが多いと思います。だから得点が少ないのだろうと考えていました。

しかし愛媛戦を見て、少し考えを変えました。彼が得点できない理由は、味方が彼の欲しいタイミングでパスを出さないからではなく、マークを外せていないからではないかと思いました。マークを外せていなければ、味方はパスを出せないし、出しても得点できない。

FWはCBの背後にポジションしないといけません。
そうしないとCBの視野から外れないからです。
全てのプレーを見れているわけではありませんが、見た限りではあまりマークを外せていません。これでは得点するのは、難しいと思います。

もちろんチームの戦術として、そのようなポジショニングをしている可能性もありますが、ただCFWがゴール前にドンといると、相手CBは守りやすいですし、スペースもできずに得点の可能性が低くなります。

高さがありヘディングで勝てるようなタイプのFWならわかりますが、藤本選手はそのようなタイプのFWではないですよね。

それではここからは具体的に藤本選手のプレーを分析していきたいと思います。

後半の右サイドからセンタリングが来るシーン。藤本選手(黄色点線丸)は相手CBの前にいるのでマークされている。赤点線丸の位置にいればCBの視野から外れるので得点の可能性は高くなる。ただこのポジショニング自体が悪いわけではありません。このときは大外の福田選手(体が半分切れている)がフリーでヘディングシュートしています
鹿児島の先制点の場面。藤本選手(黄色点線丸)は相手選手にマークされている。赤点線丸の位置(相手SBの裏)からゴール前に入ったほうが得点の可能性は高い
前半19分の鹿児島の攻撃シーン。藤本選手はニアでマイナスのパスを受けに下がっているが、これだとパスをもらっても相手DFがすぐに寄せてきて得点の可能性は低い。ファー側で待っている五領選手の方が得点の可能性は高いし、実際この時ヘディングシュートをしている(外しましたが)。ただ繰り返しますが、このポジショニング自体が悪いということではありません。
後半のCKの場面。相手GKが弾いたボールを藤本選手がシュートした。この時、藤本選手は外側でフリーな状況でボールを受けたのでシュートまでいけた。できれば流れの中でもこのようなポジショニングができれば得点の機会は増えると思います
愛媛戦で実際にあった場面。鹿児島が愛媛のパスをインターセプトして、瞬時に藤本選手が裏のスペースに抜けようとしたが、パスが出なかったシーン。CB間を裏抜けしているので、マークが外せなかった。これではパス出せないし、出せても得点の可能性は低い
このようにCBの後ろから裏へ抜けるとマークが外れているので得点の可能性は上記の場合よりはるかに高くなる
サイドからのセンタリングの場合も、CB間からゴール前に抜けるとマークされていてシュートするのは難しい
この場合もCBの後ろのポジショニングして、CBの後ろからゴール前に走り込む方が、得点の可能性は高くなる

必ずしもファー側に立つ必要はなくて、ニアに飛び込むのもいいのですが、ただニアだとシュートして枠に飛ばす難易度は高くなります。またニアに飛び込むことで、相手DFを釣りだして味方にスペースを与えるという役目もあるので、点が取れないから藤本選手が駄目だというつもりもありません。

写真提供:なかふみさん(Twitter@nakafumi_kufc)

私も藤本選手が完全復活して得点をバンバン取ってくれるところを見たいと思っています。これはあくまでも私のひとつの見方です。ぜひ皆さんも自分なり分析してお楽しみください。

ヘッダー画像提供:Mikacchiさん(Twitter@sora_ni_Rainbow)

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