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総合内科専門医試験 受験記 その1

 2023年度 第51回 総合内科専門医試験に合格しました。点数は、ちょうど平均点くらいでした。
 専攻医登録評価システム(J-OSLER)の内科指導医になるには、必須の資格となっています。研修医がいるような大きめの病院で、それなりのポジションで働くには実質的にマストの資格となりました。なお、2026年までは暫定措置で内科認定医でも内科指導医になれますが。
 とはいえ、病歴要約10症例を提出するのは、あまりに面倒であり、ワンチャンスにかけ試験に臨みました。
 受験を経験された先生方が口を揃えて言われるのは、とにかく試験範囲が広く、勉強時間が足りないということです。
 独身の頃は、自由に時間が使え、無限に時間がありました。しかし、結婚し、子供が増える従い、家族サービスに割かなければいけない時間が否応無しに増えていきます。
 医師国家試験の頃は、独身でしたので、勉強時間が好きに取れました。内科認定医試験の頃は、結婚はしていましたが子供もまだ1人でそれなりに、勉強時間も確保できました。
 今回は、子供も3人に増え、まだ1歳の三男が寝静まってからでないと勉強時間が確保できませんでした。加えて、居住スペースがないので、自分の書斎も、妻に没収されてしまいました。なので、食卓のテーブルが私の勉強スペースでした。
 病歴要約提出免除組は、少なくとも8年目以降で中堅どころになっていると思います。なので、日常業務もこなすだけでも大変で、更に勉強時間を捻出するのは至難の業だと思います。
 当初、イヤーノートの内マーク(過去の内科系専門医試験に問われた内容)があるところを、覚えていくという戦略を立てましたが、途中で、無理だと気が付きます。この方法では、途方もない時間がかかってしまうと。
 試験は9月3日でした。家族の協力を得て8月の週末はフリーにしてもらい、図書館で勉強しました。とはいえ、当直業務などは普通にあります。睡眠時間は、ずいぶん削りました。過労からストレスが溜まっていたのでしょう。試験後は、単純ヘルペスを発症してしました。
 8月の中旬になって、実はこの試験は、出題される疾患がかなり偏っているということに気がつきます。この辺りのことは、長門先生の記事に詳しいです。 そして、情報収集は2ちゃんねるではなく、有料noteやLINEグループで行うようになっているということにも気が付きます。 
 それに、内科認定医試験では、連問で疾患名を問う出題があり、以降の問題のヒントになる一方で、総合内科専門医ではそれがなく、診断はできているのが前提で、そこから治療法が聞かれるなどの違いあるということにも気がつきます。
 「もっと早く気づけよ」って感じですが、でも、オーソドックスに「日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問題集 第1集・第2集」ぐらいから勉強を始めると、上に示した気づきを得るのは試験直前になるというのが、普通ではないかと思います。

 まず、とにかく60%を取れば合格する試験であること、平均点も70%ぐらいであることを踏まえることが大事です。
 そして、限られたリソース(体力・時間・お金)を重点的にどこに配分するかが勝負の別れ道になってきます。このため、頻出疾患を特定する作業を早期に終了させることが大事だと思います。

 有料noteにも課金して、過去問をゲットしてください。ここは、お金をケチるところではありません。と言っても、大した金額にはなりません。再チャレンジをするとなれば病歴要約10症例を作成しなければならず、時間コストの方が高くつきます。
 具体的に言うと下記noteに課金しました。
 ・General サブスク / 内科専門医試験学習サービス 
 ・ヒント@総合内科専門医試験
 ・ジャック@総合内科専門医試験垢
 
 頻出疾患を把握しておくと、試験中もあまり診断に迷いません。問題文を流し読みして「まー、あの疾患だろう」的な勘が働きます。仮にハズしたとしても、元々、的中率60%を狙って山を張る戦略ですから、問題ありません。10回中に6回、当たってればいいのですから。
 
 独身の先生方には関係ないかもしれませんが、子育てをしながらこの試験に臨まれる先生方に、一助となれば思い私が行った勉強方法を、以降の記事で紹介したいと思います。

 
 
 

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