22日目 回す

物事を滞りなく進めることを、「回す」という表現をする。
4月当初は、「目が回る」日常だった。
1ヶ月たち、忙しさで言えば以前よりも忙しいはずだ。
配属したて、転勤書類に明け暮れていた時と違い、今ではちゃんとした(と言うと変だが)仕事がある。
それなのに、今は少しずつ仕事が「回って」いる感覚がある。

もちろん、うまく進んでいる事ばかりではない。
ただ、自分が周りを見ることができず、周りがどんどん回っていたのに対し、少しずつでも自分の仕事として捉えられるようになってきた。
回されるのではなく、回す側になろうと構えていくことで、進歩していくのではないか。

新年度が始まり、1ヶ月。
娘の病院に付き添った際、お医者さんから言われた。

「1学期の間は、結構風邪ひきやすいからね。夏休みくらいには、風邪ひかなくなりますよ。」

夏に風邪ひかないと言うのは、なんの根拠があって言ってるんだとちょっと疑わしかったが、今が1学期なんだということに、ハッとさせられた。
学校現場にいた時には当たり前だった、時間感覚。
それが、感じられない生活に、この1ヶ月ひたっていたのかもしれない。
1日1日が、どんな人にも、場所にもある。

どんなところでも、ドラマが起きていることを再認識して、5月に挑もうと思う。

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