Building a Culture of Innovation DAY1
イノベーションカルチャーをどう作っていくのか?企業において、文化とはどのようなものなのかを2日を通して学ぶことが出来た。
企業文化はなぜ重要なのか?
そもそも、なぜ企業文化が重要なのか?
この問いは非常に難しかった。
企業文化とは、企業が脈々と活動をしている雰囲気、無意識化で行われた数々の意思決定が目に見えて現れたものであり、そこに良し悪しをつけ難い。一つだけ考えられるとするなら、その企業文化が「目標達成において有効であるかどうか」と考えると合点がいった。
野球で言うと阪神タイガースと読売ジャイアンツでは文化が違うだろう。こう考えた場合もどちらの文化が良いかなどはなかなかいい難くなってくる。
週刊ベースボールによると1086勝827敗71分(2020年9月17日終了時点)とジャイアンツが大きく勝ち越しているとのこと。これだけ見ると読売ジャイアンツの方が良い文化なのか?となってくるが、そういうわけでもない
もう一つ、高校野球はどうだろうか?
甲子園で優勝しようと思っている高校の野球部と甲子園に行けたらいいなと思っている高校の野球部の文化は違いはどうだろうか?
どちらも善し悪しはないだろう。
ただ、どちらの文化がTOPに行けるかを考えると差は明白である。
企業文化を変える方法はあるか?
では、目標達成において有効な企業文化に変わることは可能だろうか?企業文化を変える方法はあるかを考えてみる。
企業文化とは、有形無形問わない各従業員の意思決定に及ぼす思想哲学行動規範と解釈すると、目標達成において、効果的な意思決定を行える仕組みを作り上げていくことが、企業文化を変える手段になってくるのではないかと思う。
例えば、評価基準や、インセンティブの付与方法の変更、教育や研修などを行うことで、スタッフが自然とその方向に向いて、大多数の人間が無意識化で同一の意思決定が行われるようになると、それは文化が変わったと言えるかもしれない。
トップが変わっても企業文化が変わるかもしれない。これも前述したとおり、トップが変わることでスタッフに対する評価基準が変わるからであろう。
マイクロソフトの事例から学ぶ
概要
1991年のMicrosoftはWindows3.0大成功もあり、総売上高18億ドル前年比56%増、純利益で4億6300万ドル。売上高は1986年の10倍ありで株価は20倍に跳ね上がっていた。
しかし、成長するにつれて、組織の問題が大きくなってきた。エンジニアが各々のソフトを開発。組織維持管理が難しく、部門間の連携やコミュニケーションが難しくなってしまっていた。
そんななか、IBMやアップル、その他の競合他社も新商品を出しているために、Microsoftも革新的な商品の発売をしなくてはいけなかった。
1995年のカイロとシカゴの話(Windows95をどちらの開発チームが作るのか、足の最終的には足の引っ張り合いをしている)は、Microsoftの問題を特徴的にとらえた題材として非常に学びになった。
1995年からのMicrosoftは革新的なソフトウェアを世に出すことが難しくなってしまった…
まとめ
トップダウンの文化はトップが目の届く範囲であれば、ワークするが、規模が大きくなるにつれて、どんどんワークしなくなる。
ビルゲイツの革新的なアイデアは妄信的なエンジニアの力によって企業文化として成り立っていた。情熱のあるオタクたちがパソコンに向かって作り続けている。そこにはビジネスという発想ではなく、遊び、サークル活動といった毛色があり、その企業文化がMicrosoftの成長に寄与していた。
しかし、会社が大きくなり、異質の他者が入ることで、その文化も希薄か、革新よりも保守思想が強くなってしまったのではないかと感じた。
ここでの学び
・文化を醸成する仕組みを作らないと、維持はできない。
・何を評価し、評価しないかを決める必要がある。
・企業文化は変わっていくことを留意する。
Googleの事例から学ぶ
Microsoftとの違いって何だろうか?
MicrosoftとGoogleの違いってなんだろうと考えたときに、主人公の違いではないかと思った。Microsoftってビルゲイツの会社だよね。カリスマビルゲイツがここまで大きくしたって感じで、主人公はビルゲイツだけど。Googleって主人公って誰だろう???って思ったら、ペイジ?ブリン?って感じだったけど、なんとなく、Googleに務めているスタッフ全員が自分の事を主人公って思ってるんじゃないかと考えた。Googleに務めているスタッフGooglerの一人ひとりが主役で、みんながワクワクしながらアイデアを形にしているのではないかと考えた。
Googleの企業文化は?
Googleは職場環境がとてもユニークである。社員が自由に意見を交換し、クリエイティブな発想を持ち寄る雰囲気があります。エクササイズボールを椅子替わり使ったり、ペットもつれてきてもいい、食事も無料だし、スポーツもエクササイズも無料である。
Googleは合意形成を重視した意思決定も行われている。時間はかかるかもしれないが、全員が主体的に行動できるようになっているのも特徴的である。また、勤務時間の20%を自由なプロジェクトに充てることができるという特徴的なところがある。
まとめ
クリエイティブな発想ができるワクワク空間と、本気で成果を作り出そうとする思い。小集団の集まりで開発していることが、色々な商品を生み出す原動力になっているのではと感じた。
ここでの学び
・責任と権限の与え方が秀逸である。
・規模と官僚主義をどのようにバランスを取っていくか
DAY1まとめ
企業文化に良し悪しはない、あるのはその企業文化が「時代」や「目的」「目標達成」にあっているかどうかが大事である。
そして、文化とは変わってしまうものであると自分自身が認識していなければ、いつの間に全く目標達成に効果的ではなない企業文化になってしまうことがある。
しかし、変わるのであれば、変えられるということなので、今ここから、どのようにするかを考えることが、常勝文化を創り出す秘訣であると感じた。
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