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【リフレクション】Xデザイン学校 #07 構造化シナリオ法


学び・気づき

①教養がないと知識を使いこなせない

専門的な知識を活用するには、教養が必要だということを学んだ。
これまでの講義のなかで何度か「エンジニアはアート思考ができない」と先生がおっしゃっていて、そんなことないと思うけどなーと内心思っていたが、よくよく思い返すと自分が思い浮かべていた人たちはみんな教養がある人だった。

教養とは、自由な知的探求のための技術を身につける学問。
個別の学問分野の壁を越え、多様な知識に触れることで、
自ら課題を見つけ出し、広い視野で課題解決能力を養うこと。

しかし「これまで企業は知識が高い人たちを採用してきた」ことを聞き、すごく納得した。
私たちの親世代も同じ考え方をする人が多かったからである。
私は「手に職付ければ食いっぱぐれないから」という理由で、普通高校ではなく工業系の高専へ入学する道を選んだ(親の希望もあったが)。
これまでの社会では高専卒の学生は”即戦力(かつ、大卒より安い)”として企業から喜ばれていたが、社会に出てみると「なんか違う」感をずっと持っていた。多分これは私が知識の習得ばかりに目がいき、教養をおろそかにしていたからだと思う。

ずっと同じ仕事をしてその分野の知識を極めることはすごいことだと思っているし、そのキャリアを否定するつもりはない。しかし、私がなりたかったのは教養がある人だったのだろう。
多分、私会社の人はここ数回の投稿を見て「デザイン系の学校行って何で教養の話ばっかり書いているんだろう?」と思っているけど、教養があると今のうちの会社ならもっと楽しめると思うよ。

② 構造化シナリオの2つめと3つめ。アクティビティシナリオとインタラクションシナリオ

前回作成したバリューシナリオで出てきたシーンのうち、1つを選んでアクティビティシナリオとインタラクションシナリオを作成した。

アクティビティシナリオでは、ユーザーインターフェースの構成要素の名前を使わず、ユーザーが行う活動を書いて構造化(タスク化)していく。

簡単に言うと、アプリ、検索する、クリックする、登録するとか、
エンジニアの頭にポンポン浮かんでくる単語は全部書いちゃダメで、おばあちゃんにも分かるように書かなければならない。

使うイメージがあるのに、なんでアプリとか書いちゃダメなの?と思うが、デバイスやソフトは時代の変化ですぐに変わってしまうからである。しかし、本質的欲求価値はいつの時代も変わらないため、実装に依存しないアクティビティシナリオが必要なのだと理解した。

ただ、気を抜くと頭の中にアプリの画面と操作している風景が浮かんできてしまうので、必死に追い払いながら書いた。
また、物語のように書くのはなかなか難しく、気づくと操作を順に並べているだけになってしまったり、都合よすぎるシナリオになってしまうことに注意が必要。先生曰く、雑味を持たせることで「あるある」なシナリオになるとのこと。
確かに美容系の広告動画って「こんな上手くいかなくない?」というもの多いけど、これは雑味がないからなのかーと考えていた。

インタラクションシナリオは、エンジニアは得意だと思われるシナリオで、ユーザーインターフェースの構成要素を使いながら、ユーザーの行動ストーリーを書いていく。これはめっちゃ書きやすかった。

今回、2つの構造化シナリオを書くことで、メンバー内での認識のすり合わせや、ビジネスモデルのアラとか足りていない部分が見えてきた。シナリオすごい。

③ その他仕事で使えそうなことメモ

機能が多いシステムの場合は、全てのシーンでシナリオを作る必要はなく、主要なシーンだけでも良い。

ちょうどいま、新しいサービスの企画でUIデザイナーの方に要求を伝えたり企画担当者の頭の中のイメージを吸い出したりしていて、色々伝え方に悩むことが多かった。フローを書いてもシステム寄りになっていたりしていて他者に説明していて伝えづらかったが、ちょうど今回の構造化シナリオが使えそうなので使ってみようと思う。

シーンはきちんと分ける。複雑にならないように。

ここは他のチームで指摘されていたことだが、「アプリをインストールして初めて使うシーン」と「普段から使うシーン」は分けて書いた方が分かりやすい。シーンはバリューシナリオで記載した内容だが、私たちのチームはシーンというよりもタスクのように分けてしまったので、シーンなのかタスクなのか見極めて記載するのが良いと思った。

本当にスマホで良いのか?よく考える。

私たちのチームは外出で利用するサービスを考えているので全員スマホを想定してシナリオを書いたが、先生から「病院の待合室でタブレットを使っている老人が多い」という指摘をいただいた。(スマホより文字や画像が大きく拡大できるから)
確かにペルソナに設定したのはスマホネイティブではないし、スマホを持っていない人もいそうな世代だ。「お年寄りは非力だからタブレット持ちあるかない」という先入観があった気もする。エスノグラフィーを行うと、こういう所に気づけるのだろう。ますますUXにハマりそう。(良い意味でね)

おわり


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