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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 04.01.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 04 January 2024

日本語訳:

  • 2022年11月、プーチン大統領はモスクワ政府警備隊(MGSF)の創設を承認した。これは首都の施設を守る目的の新しい組織だ。2023年7月以降、MGSFはさらに準軍事組織的性格を帯びるようになっており、その一つに小火器使用許可が与えられたことがある。MGSFは計画していた15,000人の兵力のうち、すでに数千人の新隊員を集めている可能性が高い。

  • MGSFは、ロシアの昔からの伝統といえる「準軍事組織化」の新たな例をあらわしている。つまり、正規軍以外に武装組織が広がっていく現象だ。一方でMGSFが増強されているのは、2023年6月に進撃してくるワグネル・グループ反乱部隊に直面した際、モスクワ市当局治安部隊の即応態勢に対して生じた懸念に、ある程度、反応したものでもある可能性が極めて高い。

  • このプロジェクトはまた、モスクワ市民がウクライナの前線で任務につくことを避けつつ、「愛国主義的な」戦時下の責務に志願する機会を与えている。モスクワ市長セルゲイ・ソビャーニンはこれまで、首都に住む比較的裕福な住民に加わる戦争の直接的な衝撃を抑制することに成功してきた。ウクライナにおけるロシア側死傷者の大半は、もっと貧しい辺鄙な地方の出身者で占められている。

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