見出し画像

【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 17.01.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 17 January 2024

日本語訳:

  • 2024年1月14日、ロシア軍の早期警戒管制機A-50“メインステイ”1機がほぼ間違いなく爆発し、その結果としてアゾフ海西部に墜落した。同時間帯に、ロシア軍の航空機IL-22M“クートB”1機が損傷を被ったことが伝えられている。だが、この機体は近くのロシア側空港に着陸できたとのことだ。2024年1月15日現在、ウクライナ軍総司令官ヴァレリー・ザルジュニー将軍は、A-50を撃墜し、クートBに損傷を与えたことがウクライナ側によるものであるという主張を示した。

  • A-50メインステイを攻撃目標にすることにウクライナが成功した可能性があり、このことは重要な意味をもつ。ロシアは現在、同型機の行動エリアを制限することを、あらためて検討せざるを得なくなっている可能性が高い。A-50という航空機は、戦場の空中監視の全体状況を示すという点で、ロシアにとって極めて重要な存在だ。

  • ロシア空軍はA-50の機体を8機、保有しており、それらによって、差し当たり作戦面での悪影響を回避できる可能性は高い。だが、搭乗要員の喪失も加わることも含めて残存機体にかかる負担は増し、このことが、長期的にみた場合の任務の持続可能性を難しくしていく可能性は高い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?