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【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:クプヤンシク方面/日本時間06:34, 2024.01.21投稿(Emil Kastehelmi氏)

以下は、フィンランドのOSINT分析者・軍事史家のエミール・カステヘルミ氏によるX連続投稿の日本語訳になる。内容は、2024年1月21日時点における、ウクライナ・クプヤンシク方面の戦況を分析したものである。

なお、このnote記事に使用した画像は、カステヘルミ氏の投稿に添付されたものを転載した。


日本語訳「ウクライナ戦況:クプヤンシク方面」

ここ数カ月間、クプヤンシク方面におけるロシア軍の作戦は、その激しさはまちまちであるが、ずっと続いている。

ロシア側の戦果は極々限られたものであり続けてきたが、ロシア軍は今晩、クロフマルネという村落を奪取したと発表した。

ウクライナ側もまた、シンキウカ地区における継続的なロシア軍の攻撃を報告し続けている。ロシア軍の努力にも関わらず、同軍はシンキウカを突き抜けて進むことができずにいる。突破できれば、シンキウカはクプヤンシクへの最短ルートになる。

また、現状、ロシア軍がクロフマルネを越えて、さらに進み続ける兆候はない。

クロフマルネは一握りの住宅が建っているだけの小さな村であるが、戦域全体において、ここ数カ月間で初めてロシア軍が占領できたウクライナ側村落である。[*注:投稿者による訂正あり。本記事末を参照]

ウクライナ軍がこの村を2022年に解放した(そして、何人かの捕虜を得た)ことを踏まえると、ロシア軍がここを実際に再占領したということは注目に値する。

※画像をクリック/タップでブラウザ上の(別タブで)動画再生
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1748818201952026626/pu/vid/avc1/480x852/4K1qFkJjokaei51V.mp4?tag=12

ここでの進展がさらに大きな意味をもつことになる可能性はかなり低く、全般状況に影響を与える可能性もかなり低い。ロシア軍がこの村を制圧しているとはいえ、ここから実際に新たな進入経路が切り開かれることにはならない。戦場における、ゆっくりとした少しずつ消耗する戦いが、これからも続いていく。

以下は、私たちが制作したインタラクティブ地図で、私たちBlack Bird Groupによって情報更新がなされています。今日もまた、戦況確認を行い、ウロジャイネ付近で生じた変化をいくつか地図に反映しました。ウロジャイネ付近において、ロシア軍はごくわずかですが、前進しているところです。

もとになったテレグラム情報源と位置情報は以下。

訂正:
マリインカとフロモヴェに残っていたわずかな区画が先月、占領されたため、クロフマルネはここだいたい1カ月のうちにロシア軍の手に落ちた最初の村落ではない。

ロシア軍はヴェセレ占領もずっと主張しているが、今にところはまだ、この主張を証明するものを私は確認していない。

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