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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 26.01.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 26 January 2024

日本語訳

  • 2024年1月25日、ロシアの裁判所は、元軍事ブロガーで連邦保安庁元将校のイーゴリ・ギルキンに対して、4年の懲役刑を言い渡した。その罪状は、ウクライナでの戦争を批判するために「過激な活動を公然と煽った」ことにあるとのことだ。

  • ギルキンは2014年にドネツィクの分離主義者勢力側で戦い、短い間ではあるが、ドネツィク人民共和国国防大臣の地位にあった。2022年、彼はウクライナ侵略を支持する内容の投稿をウェブで行ったが、その後、ロシア指導部に対する、また、ロシア指導部の「特別軍事作戦」の運営のあり方に対する、激しい批判を発表し始めた。

  • プリゴジンの乱に続く2023年7月にギルキンは逮捕されたが、2023年11月には2024年ロシア大統領選挙に出馬する意向を表明した。プリゴジンによる反乱ののち、「特別軍事作戦」の遂行方法に関する強硬派ナショナリストからの批判に対して、クレムリンがこれまで以上に神経質になった可能性は極めて高い。それは、プーチン体制に変わりうる有望株の数少ない一つが、この強硬派ナショナリストだからだ。ギルキンに有罪判決が出たことは、クレムリンとウクライナでの戦争に批判的な人々に対する弾圧がより広範なものになったことを示す一端であり、プーチン統治下ロシアでの生活がいっそう権威主義的色彩を帯びていることの反映である。

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