遠藤誉:まだ日本でわかってる方だけど、まだ本質に至らない愚か者だ


中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士:1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。日本文藝家協会会員。著書に『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』、『ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略』、『 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』、『ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元』、『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『中国がシリコンバレーとつながるとき』など多数。

 数多くあるので、電話の内容を全て書くわけにはいかないが、 最も決定的なのは2014年2月 20日に掛けた電話の内容で、 その前後の流れに関して、バイデンの自叙伝には、以下のように書いてある。

  概略的に示す。

 ●私はヤヌコーヴィチとは2009年にウクライナに行った時から接触している。

 ●2014年2月下旬(2月20日)に掛けた電話で、私(バイデン)は

  ヤヌコーヴィチに「あなたは立ち去らなければならないという時が来た(=立ち去るべき だ)」と言った。「あなたの唯一の支持者は、政治の後援者とクレムリンだけだ」ということを、私は彼に忠告した。

 ●「ウクライナ人は、もう誰もあなたのことを信用してない」と、

   私はヤヌコーヴィチに言った。

●この不名誉な大統領は翌日、ウクライナから逃亡し、

  政府の支配は一時的にアルセニー・ヤツェニュクという若い愛国者の手に渡った。ウクライナの国営放送のウェブサイトにある通り、 「バイデンがヤヌコーヴィチをシア亡命へと追いやった」

  のである。ヤヌコーヴィチがウクライナからいなくなれば、ヤヌコーヴィチ政権は完全に崩壊し、ウクライナはバイデンたちが人事まで決めている「親米」政権にな、案の定、ヌーランドの録音の中にある「ヤツェニュク」の手に政権が一時的に渡り、最終的にバイデンの腹心のポロシェンコが6月に大統領に就任するのである。ウクライナはバイデンの思い通り

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