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ほめる。

私は、ほめる言葉を知らない。
怒るか、指示するか、伝える事がすべてだった。

あれをしなさい。これをしなさい。ほめる事と感謝は違う。
感謝の気持ちはいつもある。それを言葉にできていないのです。

人は褒められたくて行動している。

先走って色々するが、迷惑だと思われることがあるのは、褒められたいと相手に伝わっているからだと思う。ほめるのは相手より上の立場だと勘違いしていた。

ほめるとは、感謝の気持ちを相手に伝えることなのです。色々な出来事を振り返ってみると感謝してもらいたくてそれをしているのに感謝しないで逆に叱っていないだろうか?

無知だったのです。教えられた事が悔しくて素直に感謝せず自分の物にならずに拒否していたのです。すべての事柄に無駄はありません。心の底から感謝の気持ちがあれば態度に表れて言葉になって出てくるのです。

褒めましょう。自分を褒めましょう。他人を褒めましょう。

ほめるとは、感謝の気持ちです。ありがとう、助かったよ。良くがんばったね。

神社に感謝するよりも人に感謝の気持ちを伝える方が大切な事なんだ。

期待して、期待通りになったなら、次の期待をしてしまう。期待欲。
こうなって欲しいと思って実現したら感謝の気持ちもなく次も欲しいを繰り返す。期待した結果がえられないと思い通りにならないと嘆くのです。

感謝は難しい。

当たり前のことに感謝はできません。苦労なくして感謝の気持ちはわからないのです。不便を感じなさい。不満を感じなさい。悲しみを感じなさい。嫌な事を体験しなさい。それを忘れないようにしなさい。

今それが解消された事に感謝しなさい。

言葉だけの感謝は自分への嘘です。感謝の気持ちがない感謝は嘘です。感謝の気持ちが持てる事は幸せです。変な宗教ではありません。神や仏や偉い人の話でもありません。

普通のおじさんが思ったのです。

ほめるとは感謝の気持ちです。自分をほめて他人をほめて。
本当にほめる気持ちがあるのなら叱る事はできません。

ほめることができないのは、感謝の気持ちが持てないからです。感謝の気持ちが持てないのは、今、苦労しているからです。不満を感じたり不便を感じたり悲しみを感じているからです。嫌なのです。それが解消されたなら感謝の気持ちになれるのです。

苦労に感謝。不満に感謝。不便に感謝。悲しみに感謝。嫌なことに感謝。
それを体験しなければ感謝の気持ちが解らないでいたでしょう。解決解消できるヒントがそこにあります。

考える時間を与えてくれたのです。何もなければ何もありません。何かがあるから何かが発生したのです。不満があるから満足があるのです。不便があるから便利があるのです。悲しみがあるから楽しみがあるのです。嫌なことがあるから好きなことがあるのです。

感謝の気持ちで解消するのです。解消できたから感謝するのではありません。問題が発生したことに感謝するのです。見逃してはいけません。無かったことにしてはいけません。逃げてはいけません。

それに気づいた自分を褒めましょう。それを気づかせてくれた他人に感謝しましょう。ほめる気持ちがあればなんでもほめることができるのです。ほめると解けます。叱ると萎縮します。

感謝する言葉は、呪文です。言霊です。使いすぎると感謝の気持ちがないのに言葉に頼ってしまいます。これさえ言っていれば良いのだと勘違いしてしまうのです。

常に「ありがとう」と言ってしまう。感謝の気持ちがなくても言葉が出る。
そうならないように言葉を少なくしてしまって言うタイミングを逃してしまう。

感謝の気持ちを言葉にするのは難しい。感謝の気持ちを持っていると幸せな態度、言葉、表情になる。それが自然に出てくれば良いのです。

人は幸せになるようにできているのです。それは感謝する気持ちがあるからです。苦労があるからです。

感謝の気持ちを伝えましょう。褒めましょう。

苦労を与えてくれてありがとう。