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しょっぱい卵焼き

初七日は経った。 四十九日には帰れそうにない。 婆ちゃんが死んだ。 6月の半ばの事だった。 その日は学校の行事があったので、 早朝から準備していた。 ふと携帯を見る。 母からのLINEが光る。 「ババ死んじゃった。」 なんとも単純で、最も悲しい一文だった。 ばあちゃん、僕は昔から「ババ」と呼んでいた。 ババは料理が美味かった。 長い事ホテルの調理場で働いていたらしい。 コロッケが美味かった。 ババの作ったコロッケが食いたくて、 母にねだっても、

    • 泥酔、それは気持ちいい

      前回のシャケ話に引き続き、今回は酒の話をしたい と思う。 ちなみにこの話も、いずれnoteに書きたいヘビーな 話の前座である。 僕はまあまあ酒が好きだ。 ビール、レモンサワー、日本酒、緑ハイ烏龍ハイ、ジントニック、、、 挙げればキリがないというほどではない、 僕の好きな酒は今挙げたモノが全てだ。 人は自分の味覚を信仰している。 いや、越えて崇拝なのかもしれない。 自分が好きなモノに対して味覚が加わるとそれは もはや争いにも昇華する勢いだ。 ヒトの味覚が

      • 飯。それは礼賛。

        ふと思い立って何かを文章にしたくなった。 本当に話したいことはいくつかある。 けどそれを話すには少し話題がヘビーすぎるという か、「Yahoo知恵袋で聞けよ」とか「身内に相談し ろ」とか言いたくなるような文章にしかならなさそ うなので、一旦僕が好きな飯について話して場を濁 そうと思う。 飯。人を形作る上で最も比重の高い要素だ。 朝は眠いからあれを食べよう、昼飯どうする?、 夜飯何にしようかなあ、、、 人はいつからか日に3食食べようと言い出した。 斯く言う

      しょっぱい卵焼き