#6 あなたの人生、片づけます | 垣谷 美雨
私は、ケース1を読んだ後に、すぐ不要な洋服をゴミ袋にいれました。。
部屋が汚い、というのは「心」に問題がある
十萬里さんは、汚部屋を作る原因となる心の問題に迫っていく
自分自身のことを振り返ってみると、体や心の調子が良くないときは、総じて部屋が汚くなってしまっていると思う
そして、食生活が適当になっていたり、運動していなかったり
生活が乱れて心身の調子が悪くなるのか、心身の調子が悪くなるのか
どちらが先かはわからないが、密接な関係にあるのは確か
そんなときは、どうやって今の現状から抜け出したらよいか、ぐるぐると考えてしまうが、答えは簡単で、部屋の片づけをしたり、体にいいものを食べたり、運動をすること
(調子の悪い時は、それをする気にもなりませんし、そもそもそういうシンプルなことが大切だった、ということも忘れてしまっているのだが)
誰かを亡くすことから生まれる虚無感も、汚部屋を作る要因(この本に出てくる汚部屋は、”汚部屋”という言葉の範疇にはおさまらないほどですが…)になる
ふと、ドキュメンタリー番組で、野村克也さんがインタビューを受けていて、妻の沙知代さんを亡くした心境を聞かれた際、「この悲しみを乗り越えることは一生ない」と話していたのを思い出した
誰かを身近な大切な人を亡くした経験は私にはまだないから、
その虚無感や悲しみはどれほどのものになるのか、想像することもできない
その野村さんの言葉を聞いたとき、深く心に響いて涙が止まらなかった
十萬里さんは、そんな過去から抜け出せない登場人物の心にも鋭く切り込んでいきます。
厳しいですが、とても優しく、支えてくれます。
とにかく、部屋が汚くなった時、十萬里さんに会うために、この本をまた読もう。
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