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#40 全部ゆるせたらいいのに|一木 けい|

アルコール依存症になってしまった人、その家族の悲惨さ、辛さ、痛さがリアル
家族だから見捨てられない、でも支えることももうできない
怒りと罪悪感が交互にやってくる
依存症となった父親の葛藤
淋しさが心の奥深くにあることが、とても痛い
本当は家族を愛している気持ちがあるのに、それを表現できない

「葛藤を乗り越える術を知らず、だから酒や本の中に迷い込む。」 
程度はあれ、誰でもそういう逃げ方をしてしまうことがある
恋愛関係 食事 喫煙 ゲーム
現代にはたくさんの逃げ道がある
私たちは、皆淋しさを抱えていて、それを乗り越える方法を知らない

手放して初めて、これまで執着していたものの重さに気づく
手放せないと思っていたけど、手放せた
これまで本当に手放せなかった感情が、ふと、何かをきっかけに離れていく瞬間
こんなに軽くなれるんだ
もっとどれだけ軽くなれるのかな
他にどれだけの負荷を背負って、私たちは生きているのだろう

ゆるすと諦めるの違いについて
これからも前向きに関係を続けていくために「ゆるす」とすると、「諦める」はどこか投げやりで悲しさや無関心
対象のものと向き合っているか、それとも後ろ向きになるか、その目線の違いではないかと感じた

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