(24) コロナ禍突入のあの頃を思い出してみる 2020年 その1
こんにちは。noteを書くのは久しぶりです！
上半期も終わり、梅雨真っ只中の福岡です。
まだ涼しいのでエアコンも使わずに過ごせている貴重な時間です。
温度がちょうどいいだけで、気持ちもすごく楽です〜。
納期も無事終わり、月末にゆっくりアーカイブをまとめようと思います。
さて、2020年は世の中もコロナ禍に突入し大変でした。
その頃を思い出しつつ作品を振り返っていこうと思います。
この年は私の仕事の2度目の転機になった年です。（1度目は出産ですかね。）
所長からご提案があり、子供が来年小学校に上がるタイミングに合わせて
2020年3月から徐々に自宅勤務に移行するスケジュールでした。
たまたまタイミングがコロナ禍で世の中全体のテレワークと重なって
ちょっとびっくりでしたが。。。
スカイプを使いながら、一人きりで家にいて仕事をネット経由で進める。
今となっては慣れましたし日常になりましたが、その時の私はすごく気負ってしまい家でもちゃんとしないと！と思ってなぜか毎日受験生のような気持ちでした。
そんな中、冬のピークを超え、春が近づいていきます。
家の環境を整えつつ、仕事を進めていきました。
液タブでの線画もまだあまり上手くいかず、慣れない作業で時間がかかったりして
今思えば、どんどんストレスが溜まっていってたのかな〜。
○ 某市庁舎プロポーザル（200128）
海が近い市庁舎のプロポーザルでした。敷地奥に採石場があったり
コンビナートがある立地でした。
実を言うと、、、
この鳥瞰パースはもうすでにJPEGデータしか残ってません。。。
納品間際の修正途中にどうもPSDを消去してしまい、最後の方は送ったJPEGを少し加工して修正をしました。大きな修正があったらもう対応が難しかったかもしれませんがなんとか終わったのでホッとしたのを覚えています…。この頃はMacのTime Machine設定をしてなかったので、こうやってデータを途中で無くして作業をやり直したり、ということがたま〜にありました。バックアップはほんとに大事ですね〜。今はきちんとバックアップしてるので気持ちがだいぶ楽です！
○ 某町庁舎プロポーザル (200129）
天井の木架構が結構複雑で、入力と線画作成や調整にとても苦労した作品です。
残念ながらこの案は選定されませんでしたが、それでもサラ〜っと仕上げるようにしたおかげで、絵の仕上がりとしてはとても気に入っています。
でもプロポーザルは建物構造は表現しないことが求められるのでそれが不選定の一因かもしれません…
○ 目黒こぶしえん（200204）
2018年からずっと携わっていた特別養護老人ホームのお仕事です。
以前のnoteにも書いています。
やっと工事も進み、外壁デザイン提案用のパースを3案描きました。
2020年8月には、内装のデザインパースも描きました。
人はシルエットで、内装の素材感を表現。家具も細かく指定があり結構修正も多く
思ったよりも大変でした。
○ 某市立病院プロポーザル (200210）
デザインが2転3転していった作品。
アングルも変わり、うむむ〜と唸りながら仕上げました。
○ 某駅周辺再開発プロポーザル (200317）
規模が大きく、高低差もあり、周辺の入力にかなり時間を費やしました。
○ 某駅前再開発プロポーザル (200323）
ローカル鉄道を廃止してBTRに転換し、その周辺を再開発するという計画でした。
※今は計画が見直しになったようです。
○ 某ホテル周辺再開発(200331）
あまり硬い雰囲気にならないように、印象的な絵が欲しいということで
久しぶりに水彩で仕上げた作品。所長の作品です。
とても綺麗です〜。既存の貴賓館と庭園を囲むような再開発です。
○ 岡山市庁舎プロポーザル(200406）
こちらは案が選定されていて、2026年度中の供用に向けて整備中だそうです。
HPはこちらです。また、完成したら写真など載せたいと思っています〜。
この物件は、とても思い出深い一枚です。
ここから少し長くなりますがお付き合いください！
このパースに取り掛かったのが3/30(月）でした。
世の中はだんだんコロナで騒がしくなってきてましたが、4月1日から本格的にテレワークが始まり、そして納期が週末挟んで4/6(月)でした。
とにかく修正が多く、図面がない外構の修正や人物の修正などでどんどん疲れとイライラが溜まってたのか、寝る時間も遅かったのか、この週末をピークにずっと心がザワザワしてました。5日(日)に修正分を納品して、やっと午後から時間ができて近所の公園に娘とお花見に行くことができました。シロツメクサで王冠を作ったりゆったりとした時間をしばし過ごし…。
6日(月)に修正と納品が終わり、4月7日から『緊急事態宣言』が始まりました。
7日の夕方からひどい頭痛が始まり、8日から仕事をお休み。
目の疲れ？と思い眼科を受診。痛み止めをもらいすぐに寝ました。
次の日から左側の頭痛と目の奥の激痛で脳外科受診。MRI検査。
夜も眠れず食欲もなく、強い痛み止めを飲んでも全然楽にならず、どんどん怖くなってきました。そのまま次の週がきて、おでこから目の上までにたくさんの水膨れがブワ〜と出てきました。それも見事に、左半分だけに。
ここでもう一度脳神経外科にいったタイミングで、病名が判明。
『三叉神経帯状疱疹』
やっと原因がわかり皮膚科にいきました。
飲み薬をもらいましたが、症状もひどく入院&点滴した方がいいと診断。この時期の急な入院は少し怖かったですが、主人も仕事あるしとにかく痛過ぎて何もできず子供の面倒も見れない状態だったので、すぐ紹介状をもらって近所の日赤病院に入院することにしました。（近くに大きな病院があってよかったです）
ここから１週間入院して、いろんなことを考えましたが
一番思ったのはこれ。
もう仕事で無理はやめよう。
結局、目と頭が痛くてほとんど仕事ができず、妊娠中でさえギリギリまで仕事していたのにここから1ヶ月ほどお休みをしました。
40代半ば、いろんな無理が全部重なっていたのかな〜と反省。しかも気持ちの中では無理してると思ってなかったんですよね〜。身体は正直でした。
世の中も、私も、止まった2020年でした。
○ 嘉麻市庁舎プロポーザル (200427）
プロポーザル時から関わらせて頂いていた物件で、賞応募のためのアクソメの依頼でした。プロポの時とは違って、竣工して詳細な図面と写真があるのでそれを当てはめていく作業…仕上がりは、発注者の的確かつ丁寧な導きによって庁舎と来客市民が目立つような着色法になりました。この物件は、プロポ時から芯（コンセプト）がしっかりあってチェックに迷いがないと感じました。
シンメトリーのデザインの外観は洗練されていて頑丈でかっこよく、エントランスの空間は、庁舎お休みでも学習スペースとして入れる市民にやさしい考えられた設計で、竣工して現地に見学にも行きましたが、川沿いに建つ庁舎は遠くから見ても凛としたオーラを放ってました。（藤城）
○ 某商業施設改修構想(200512）
にぎわい拠点づくりのためのコンペ用改装パースで
ファサードは、入り口周りを改修して中の店舗が見えるプランでした。
とにかくたくさんの色を散りばめて賑やかさが出るように装飾頑張った思い出の作品だけど、今見ると少し若向けに寄りすぎたかな…
もう少しファミリー、老人向けのやさしい色味でもよかったかも…と４年前に戻って自分にアドバイスしたい・・
毎回納期との戦いなので、素早くベストな線画、ベストな着色を見つけることが大事だと気づかせてくれた作品です。（藤城）
こちらは、地下フロアまで表現した断面パース。
商業施設の断面パースなので、外観同様とにかく賑やかに楽しげに見えるよう
点景にもたくさん色を入れたのですが、フロアごとに床もカラフルに色分けされていたので、色がケンカしないようにまとめるのに苦労した思い出があります。
この頃はまだ、着色に迷ったら先輩方の過去の作品を見てヒントを得ていたのですが、ちょうど緊急事態宣言が出ていた時で自宅で作業していたので、家でも見られる過去作のストックが少なく、あーでもない、こーでもないと1人で首を捻って着色していました(笑)そういえば最近は、よっぽど難しい表現じゃないかぎり、過去作を見ることはほぼなくなりました。今思えば、この頃のリモートワークのおかげで少しは自立できたのかもしれません…！
反省点としては、1Fの百貨店のような雰囲気とB1Fのスーパーの雰囲気にもう少し変化をつけられたら良かったかなと…恐竜のオブジェやキッズパークなど、いつもながらに楽しい所長の点景シーンが光るパースです！（高山）
2020年前半も良いお仕事に恵まれました〜。
では、また〜〜！
ピーアンドエル スタッフ 大石 藤城 高山
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