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猫の慢性腎臓病闘病記録1

2023年8月1日
猫が急性腎不全だと診断された。

2日前から急にいつものカリカリを食べなくなり、飽きたのかな?
と思って様子を見ていた。
猫は飽き性なところもあるらしく、過去にも似たようなことがあって、カリカリを買い替えてみたら改善されたので、今回もそうなんじゃないかと思って、別の味を与えることにした。

しかし、今回は見るだけで、食べたとしても少し食べて終わり。
ご褒美のウエットフードもあまり食べない状態。
水とちゅ~るは口にした。
あまり食べないため、空腹なのか胆汁のようなものを吐くこともあった。
絶食まではいかないけれど、少ない。

なんとなく、元気もない、なんか変だよね・・・。
どうする?もう少し様子みてみる?
そんな相談をしつつお互いに出勤。
心配はあるけれど、まぁ大丈夫だろう。
そうだ、口内炎かもしれない!
でももしかしたら何かの末期かも・・・。
不安がグルグル巡った。
休憩時間に連絡を取り合い、病院に行く方向にした。
てっきり一緒に行くと思っていたけれど、夫が定時で帰宅して、近くの動物病院に行ってくれていた。

途中経過の報告の内容がきた。
腹部の触診、口腔内のチェック、異常がないから血液検査。

19時近くに帰宅してきた夫は俯いたままソファーに座り

急性腎不全だった。

そう言いながら、目元を隠して静かに泣いていた。
私の足元には、キャリーからヌルリと出てきていつものようにすり寄る猫。
詳しい知識がない私は、その病名のインパクトと普段見ない夫の姿に驚き、そして愛猫が病気になってしまった現実につらくて泣いた。

お互いに目と鼻先を赤くしたまま、夫は先生から受けた診察内容とこれからの説明をしてくれた。

発病年齢が早いから、おそらく遺伝的なものが原因
吸着剤のクレメジン1カプセルを朝晩
完全に療法食への切り替え
水を飲ませる
腎臓がどのくらい回復できるか、2週間が勝負。
体重が4,8kg(大体いいつも5,3ぐらい)

病院で点滴を打ってもらったらしく、効き始めたのか、だんだんとおとなしくなる猫。体を震わせ、じっとしたままヨダレを垂らすようになった。
背中を撫でようとすると怒るため(腎臓が炎症を起こして痛いから)口元にタオルを敷いて、応援するしかできなかった。
これはもう、頑張れないかもしれない。
別れがもう目の前に来ているかもしれない。
内心そんなことを考えながら、鼻をすすっていた。

自分の椅子でうずくまる猫を見て
もう今日はこのままリビングで寝るかもね
そう言いながら寝る支度を始めると、空気を感じ取ったのか、よたよたと起き上がり、いつものように2階へと階段を上がりはじめた。
いつもなら競争のように駆け上がっていくけれど、まるで老猫のようにゆっくりヨタヨタ。
もういいよ、今日は1階で寝よう!
声をかけても、意地でもいつもの習慣を行おうとする姿にまた泣く私。
触ると痛がるため、抱っこができず、猫の頑張る姿を見守ることしかできなかった。

いつもは絶対私の腕枕で寝るけれど、さすがにその日は足元で寝た。
朝起きたら、もしかしたら・・・。
最悪の事態を想像して、寝たのかなんなのか分からないまま翌朝を迎えた。





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