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#503 読書記録「子供が主語の学校へようこそ」

 僕は東京都で小学校の教員をしています。2023年1月からnoteの更新をこつこつと続けています。2024年の目標は「noteの毎日更新」「30,000PV」「3,000スキ」です。そのために毎日継続してnoteを書いていきます。noteは日々感じていることや考えたこと、教育だけに限らず習慣化やお金についても書いています。もし、読んでいただき、共感いただけるなどしましたら「スキ」をポチッと押してください。毎日更新の励みになります。

 今日は読書記録です。「子供が主語の学校へようこそ」を読みました。北海道小樽市立中学校で校長をされていた森万喜子さんが書かれた本です。本から得た学びを書いていきます。

 一つ目は「命令文+or、and」からの脱却です。「字は丁寧に書きなさい。でなといと社会に出てから苦労するよ。」教師の言う社会とはどこの何を指しているのでしょうか。手書きで字を書いて仕事をしなければいけない職業はどんどん少なくなっているはずです。綺麗な字が書けなくても困ることはあまりないはずです。社会に出て困らないために字を丁寧に書くのではないと思います。大人よりも人生経験が少ない子供たちに対して、「大人になったら〜できないと困るんだよ。」という言葉かけはとてもずるいです。子供たちが経験していないことに対して不安に感じている気持ちを利用して、自分の指導を行き届かせようとしているからです。この本を読んでいて川上康則先生の「教室マルトリートメント」を再読したくなりました。共通していることがたくさんありました。

 二つ目は「学校に行かなければ救えた命がある。」ということです。不登校について、僕はあまりネガティブに捉えていません。今の時代、学ぶ選択肢はたくさんあります。学校に通って勉強することだけが学ぶ方法ではありません。学校に行くしか選択肢がないように感じさせて、子供たちの辛さを理解しようとしない大人は最低です。僕たち教師は学校教育という観点で学校、子供、保護者を見ています。教育は学校教育だけではないのです。家庭や地域など、教育の幅は僕たちが考えているよりもはるかに広いです。
 学校に行かせないことで子供を守るという視点はこの本を読んでの学びになりました。

 

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