蛙🐸



2015/1 記録




私は
大きくも小さくもない、
よくある地方都市に生まれた。


自分の環境に不満があったから、
とにかくこの外側に出たかった。


駅のホームから線路の向こうを見渡せば、
もう後ろは振り返れないほど
その道は輝いて見えた。

根拠のない自信と
井の中の蛙で終わりたくないという野心でいっぱいだった。



が、
都会は
臆病な人間をはねのける場所だ。

まだ未熟な私の、頼りなく不安定な野望は
あっという間に頓挫した。

可笑しかったのは、
井の中に帰ってきた蛙は、
どこかほっとしていた事だ。


勝負のその時に、私が力を出しきれなかったのは、
間違いなく覚悟が無かったからだ。


なんとしてでもここでやるという。






「勝利への道」 浜田省吾


作詞  浜田省吾
作曲  浜田省吾





俺には 車とギター
お前には 火のような情熱
汗ばむ夏の舗道で
出逢った 火花散らして  

死んだような 街を拒み続け
まるでストレンジャー
いつもストレンジャー
誰からも受け入れられずに    

Baby 髪をほどいて 今夜
迎えてくれ
スーツケース 愛だけ詰めて
待っててくれ   ♪





…浜省に申し訳ないくらい
私の挑戦は情けなかったけど

この歌だけでなく、浜省の歌には
ずいぶん闘志を掻き立ててもらった。


今でも浜省の歌を聴くと
新しい何かに挑戦しなくては…と気がはやる。




血気盛んな20代
2、3度チャンスがありました。
ここから出て東京に行こうと決めて

就職試験の最終選考でしくじった事も
面接で歯切れの悪い返答をした事も

自分でちゃんとわかっていました。
最後に私は怖気づいてしまった。

完敗でした。
その時の私には勇気がなかったのです。

若い頃ならドーンと飛び込むべきでしたね。
臆病なのも考えものですわ。。。

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