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106 干し柿と無理強い

実家から追加便がやってきた。

先日の干した柿が美味しかったので、
画像付きで感想を送ったら、
今度は野菜と柿の実家便が届いた。

大根2本はたいへんありがたい

大根とネギは父親農園。
さつまいもは父親の実家の畑で採れたもの。
彼の実家は農家です。

年を取ると土いじりをしたくなるものですが、
父の場合は幼い頃の記憶と合致している部分もあるのかもしれません。

子供の頃に、
自分が知らない両親の姿を知りたくて、
幼少期の記憶をよく尋ねたのですが、

台風などの悪天候の日は
一家総出で畑を見に行かなくてはいけなくて、
すごく面倒だったと言っていた気がします。

そんな幼少期の記憶の影響か、
結構しっかりとしたものを父は作っています。
30年前は胡瓜や茄子などの簡単なものだったのに、
80歳になろうとしている今は大根やらネギやらキャベツやら作り始めています。

味は普通に美味しかったです。
やるな、父さん。


で、柿です。
なぜか、渋柿じゃないからそのまま食べろというメッセージ付きでやってきました。

とはいえ、干すための枝部分はちゃんと残してくれていた。何がしたいのでしょうね。わからないのよ、娘には彼らの気持ちが。

確かに渋くはなかった。
けど、固すぎるのです。
お店に並ぶような商品としての柿ではないので、
固いし、固いし、固いのです。

私勝手にやるから、干させてくれよ。

干したら私好みの、最高にかわいいおやつになるんだからさ。
干させてくれよ。
(私はりんごすら固くて生のままは好きじゃないというタイプの人間)

そのまま食べさせようとするから、
柿ぎらいだったんじゃん、あたし。

固いまま食べるのが嫌いだっただけで、
柔らかい柿やあんぽ柿は大大大好きよ、私。

頼む、無理強いしないでくれ。
選ばさせて。
好きになる方法を選ばさせて。
好きになる角度は絶対あるから。


なんか似たようなこと他にも最近あったな、と思って。
自分が好きではない音楽を聴くと、
「ああ、自分は音楽が好きではない」と思っちゃうんだけど、
自分の心に届く曲を聴くと
とてもホッとするのです。

とても守備範囲が狭いので、
自分でも嫌いだと勘違いしてしまうんだけど、
あくまでそれは好きな範囲が狭いだけで、
ちゃんと好きはあるんですよね。

夫の野菜嫌いきのこ嫌いもそうだった。
ちゃんと彼の「美味しい」という感覚に歩み寄ればちゃんと美味しく感じる。


自分の価値を相手に無理強いしたり、
少しの経験で短絡的な結論を出したりすると、
孤独な人間になりそうで、
なるべく自分の心を見つめて、心を解きほぐしたいな、と思う今日この頃。




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